ノーヒットノーランが懸かった試合中にやってはいけないこと

2018年07月29日 10:30

野球

ノーヒットノーランが懸かった試合中にやってはいけないこと
1994年5月18日、広島を相手に完全試合を成し遂げた巨人・槙原 Photo By スポニチ
 プロ野球担当は今年で9年目になるが、担当チームの投手のノーヒットノーランに立ち会ったことは、一度もない。
 7月27日、巨人・山口俊が中日戦でノーヒットノーランを達成した。昨年の担当チームだったが…。なかなか生まれない記録だからしようがない。

 大記録が懸かる試合中、ノーヒットのことをベンチで投手に伝えるのはタブーとされている。意識すると変に力が入ったりするからだ。

 7月23日、高校野球の沖縄大会決勝を取材した。先発した興南の2年生左腕・宮城が糸満相手に好投を見せ、5回まで一人の走者も出さない完全投球。ところが、5回終了時のグラウンド整備中にベンチ裏で仲間から「おー、完全試合だね」と気軽に声をかけられたという。6回2死から初安打を許し、記録達成はならず。2安打完封で2年連続の甲子園出場を決めると「(記録を)気にさせてくれたので、みんな悪いです」と笑顔で言った。

 今年はソフトバンク担当。4月3日の西武戦で東浜が4回まで完全投球を見せていた。気が早いと思ったが、抜群の内容だったので球団ではいつ以来かを調べてみた。すると、南海時代に別所昭が達成した1943年5月26日以来、出ていなかった。杉浦忠、皆川睦雄、斉藤和巳、和田毅、杉内俊哉、摂津正ら好投手が多いイメージが強かっただけに、意外だった。

 ちなみにプロ野球の完全試合は94年5月18日、巨人・槙原寛己が広島戦で達成して以来、誰も成し遂げていない。当時の福岡ドームは現在、ヤフオクドームに名称が変わった。ソフトバンクの本拠地で、大記録に立ち会えるだろうか。(記者コラム・川島 毅洋)

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