多賀少年野球クラブが初優勝 結成30年目 辻監督「最高のチーム」

2018年08月26日 05:30

野球

多賀少年野球クラブが初優勝 結成30年目 辻監督「最高のチーム」
<根差部ベースナイン・多賀少年野球クラブ>初優勝を飾った多賀少年野球クラブナインは保護者とともに辻監督を歓喜の胴上げ(撮影・村上 大輔) Photo By スポニチ
 【スポニチ主催全日本学童軟式野球マクドナルド・トーナメント最終日   多賀少年野球クラブ11―4根差部ベースナイン ( 2018年8月25日    神宮 )】 神宮で決勝が行われ、多賀少年野球クラブ(滋賀)が11―4で根差部ベースナイン(沖縄)を下し、初優勝を飾った。1点を追う3回に6連打を含む打者11人攻撃で一挙7点を奪った。12度目の全国舞台で準優勝に過去2度輝いた強豪が、3度目のファイナルでついに悲願を達成した。
ナインの手で胴上げされた。まずは10度、そして再び7度。計17度、宙を舞った辻正人監督は「ここまで来るのに30年かかった。最高のチーム」と感無量の表情を浮かべた。

 チーム結成30年で3度目の決勝進出。1―2で迎えた3回だ。木戸が右中間二塁打で出塁すると、松田が左翼線へ同点二塁打。高田の中前打で勝ち越すと、勢いは止まらない。松井の2点三塁打、坊野の適時二塁打など四球を挟んでの6連打。11人攻撃で一挙7点を奪い、勝負を決めた。

 偉大なOBが達成できなかった快挙を成し遂げた。「2番・遊撃」で出場し、投手も兼ねる松田は背番号14をつける。「則本選手のような凄い選手になりたい」と01、02年にエースとして今大会に出場したOBの楽天・則本と同じだ。指揮官も「うちはジャンケンで欲しい背番号を選ぶ。14番が一番人気」と笑う。ジャンケンで見せた勝負強さを、松田は大舞台でも発揮した。

 決勝打を放った高田は「(ソフトバンクの)柳田選手のような本塁打を打ちたい」と目を輝かせた。チームは昨季まで年間350試合をこなしてきたが、今季は200試合に減らし、自主練習を増やした。「選手たちの自主性に任せた」と辻監督。バント、盗塁を絡めながらの猛打に、1年間の成果が表れていた。

  (横市 勇)

 ▼楽天則本 初優勝は凄いことだと思いますし、これからも頑張ってほしい。僕自身も後輩たちに目指してもらえる存在になれるように頑張ります。

 <沖縄根差部ベースナイン>17年ぶりの沖縄県勢優勝まであと一歩届かなかった。1点リードで迎えた3回に先発の中里が7失点。打線は2点を返したが追いつくことはできず、エースは「3回の大量失点が悔しい」と歯を食いしばった。初優勝を逃した金城敬監督は「日に日に子供たちの成長が見えた。保護者、OBを含め、みんなでつかんだ準優勝。ナインは褒めてあげることしかない」と、笑顔で感謝の言葉を述べ「来年の目標ができた。またこの地に戻ってきて笑いたい」。チームスローガンの「必笑」を誓い、帰路に就いた。

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