さらば西岡 さらばタテジマ「監督が甲子園に両親を呼んで、姿を見せなさいと」

2018年10月05日 05:30

野球

さらば西岡 さらばタテジマ「監督が甲子園に両親を呼んで、姿を見せなさいと」
<神・ヤ>7回、西岡は代打で空振り三振に倒れ深々と一礼(撮影・坂田 高浩) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神1―2ヤクルト ( 2018年10月4日    甲子園 )】 ついに、サヨナラ甲子園、サヨナラ阪神の日を迎えた。1日に戦力外通告を受けた後も出場を続けていた阪神・西岡が7回1死一塁で代打出場。大下のフォークに空振り三振に倒れると右翼席に向かってヘルメットを取り、一礼。ファンの温かい拍手に包まれながらベンチに退き、試合後は自ら「今日で終わりです」と打ち明けた。
 「監督と話をして、原口がいける状態だと耳にして、彼を優先してくださいと言いました。彼は記録がかかっている。記録は人生で1回味わえるかどうか。ものにしてほしい」

 原口は代打で22安打を放ち、桧山の球団最多記録23安打に、あと1に迫る。左手第5中手骨の骨折で9月21日に出場選手登録を抹消されたが、この日から2軍の全体練習に参加。フリー打撃もこなし急ピッチで調整中だ。

 「監督はどこかでスタメンまで考えてくれていたが、僕にそこまでの価値はない。本当なら戦力外になったときに抹消されなければいけなかったけど、監督が甲子園に両親を呼んで、姿を見せなさいと言ってくれた。本当に感謝したいです」

 両親にも阪神での最後のユニホーム姿を見せられた。そして「活躍できず、皆さんにも申し訳なかったです」と報道陣にも頭を下げた。日米通算1241安打。現役続行の意思を示しており、次の1本を打つ日を待つ。(鶴崎 唯史)

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