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大谷、10打席目で復帰後初安打 全打者最速179キロ

2019年05月11日 05:30

野球

大谷、10打席目で復帰後初安打 全打者最速179キロ
初回、復帰後初安打となる強烈な右前適時打を放つ大谷(AP) Photo By AP
 【ア・リーグ   エンゼルス13ー0タイガース ( 2019年5月9日    コメリカ・パーク )】 エンゼルス・大谷翔平投手(24)が9日(日本時間10日)、タイガース戦に「3番・DH」で先発出場。初回に先制の右前適時打を放ち、昨年10月の右肘手術から復帰後3試合、10打席目での初安打が決勝打となった。3回にも三塁内野安打を放って今季初のマルチ安打も記録し、勝利に貢献。同僚のアルバート・プホルス内野手(39)の史上3人目の通算2000打点達成に花を添えた。
大谷も人の子だった。試合前まで9打席連続無安打。試合後に「不安だった」と本音を漏らし「今日(初安打が)出てくれてまず良かった」と安どした。

 初回の第1打席。無死一、二塁からカーペンターのスライダーを強振し、右前に先制打を放った。失投を本塁打にできず「もうちょっと角度がつけばもっと良かった」と振り返ったが、打球速度はこの試合の全打者で最速の111・2マイル(約179キロ)という痛烈な打球。遊ゴロで記録した昨季の最速113・9マイル(約183キロ)と遜色ない速さだ。これが決勝打となり、カーペンターも「甘く入った。彼はそれを見逃さずしっかりとバットで捉えた」と脱帽した。

 生みの苦しみから解放され、勢いに乗る。3回の第2打席も遊撃寄りに守っていた三塁手を強襲する内野安打。昨年は分が悪い時期が長かった左投手が3日連続で先発だったが「夜中に画像が来たりとかするのでそれ見たりとかする」と研究を怠らず、昨年9月28日以来223日ぶりのマルチ安打も記録した。

 この日はプホルスが史上3人目の通算2000打点を本塁打で達成した。練習熱心で知られる39歳。大谷はメジャー1年目だった昨春キャンプ前に合同練習し「自分の知っている野球をプレーし続ければいい」と助言を受けたことがあった。「僕が見ている中でもいろいろと試しながら。あれだけやってきてもより良いものを探す。そういう姿勢が素晴らしい」。レジェンドと過ごす時間が貴重な財産となっている。

 その大谷もより良いものを探している。今季は試合前のルーティンも変えた。フリー打撃の序盤に左肩にバットをポンと当ててからスイングを開始する。「自分の中の感覚を養うための一つの練習方法」と話したが、予備動作を加えることでバットがよりスムーズに出てくる狙いがあるとみられ、マイナー戦を経ずにぶっつけ本番で臨んだ3連戦の最後の試合で結果を残した。

 「最後の打席(四球)も感じが良かった。より良くしていければ安打も本塁打も出てくれるんじゃないかな」。3月のキャンプ中の休日に全米屈指のパワースポット「アンテロープキャニオン」を訪れていた24歳。壮大な大自然にも負けない豪快な一発は近い。

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