V目前の巨人 今季初ブルペンデーで元木、宮本両コーチが見せた心憎い演出

2019年09月20日 09:30

野球

V目前の巨人 今季初ブルペンデーで元木、宮本両コーチが見せた心憎い演出
14日の広島戦で先発、3イニングを投げ終えベンチで巨人・宮本コーチ(右)とグータッチする沢村(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 優勝目前の巨人は、4年ぶりに復帰した原辰徳監督(61)が「のびのび野球」を掲げ、選手が力を発揮してきた。今季初の「ブルペンデー」となった今月14日の広島戦で、こんなことがあった。
 先発・沢村が3回無安打無失点の完全投球を披露。試合前の円陣で、元木内野守備兼打撃コーチが「奇麗なマウンド、緊張するらしいよ、あいつ。内野手4人全員マウンドをグチャグチャにしてから守れ」とゲキを飛ばした。ちなみにこの様子は巨人軍の公式ツイッターにアップされていて、臨場感のある映像を見ることができる。

 宮本投手総合コーチの演出も光った。ブルペンの土は、捕手の炭谷に頼んで削って汚した状態。ブルペン投球も中継ぎの時と同じく10球に抑えた。さらに試合開始直前。ベンチからブルペンに「沢村行くぞ!」と中継ぎ時と同様に電話。いつもと同じ気持ちで投げることができるように、との配慮だった。

 沢村がベンチから飛び出すと、まっさらなはずのマウンドはすでに荒れた状態。右腕の様子を観察する野手陣はほくそ笑んでいただろう。昨年までタレントとして活躍していた両コーチが第3次原政権において、明るいスパイスとなっている。

 試合こそ5―6で惜敗したが、チームの一体感は増したように感じる。5年ぶりリーグ制覇まで優勝マジックは「4」。20日から2位・DeNAと直接対決2連戦を迎える。(記者コラム・神田 佑)

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