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西武・松坂 志願の初ブルペンで16球 森「めっちゃ緊張した。レジェンドですよ」

2020年02月04日 05:30

野球

西武・松坂 志願の初ブルペンで16球 森「めっちゃ緊張した。レジェンドですよ」
ブルペン投球する西武・松坂(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 14年ぶりに西武に復帰した松坂大輔投手(39)が3日、キャンプでは2年ぶりとなるブルペン入りを果たした。女房役の森友哉捕手(24)を立たせ、背番号と同じ数の16球。15歳年下で、昨季パ・リーグMVPの選手会長が緊張しきりで投球を受ける中、半袖姿で納得の投球を披露した。「平成の怪物」は、開幕1軍を見据えて一段一段、歩を進める。
 午前11時47分。ブルペンに半袖姿の松坂が入った。辻監督も見守る中、ゆっくりマウンドをならす。ややこわばった表情で立ち、ミットを構える森へ向けて背番号と同じ数の直球を投げ込んだ。

 「(球数は)15~20球を予定したから、たまたま。傾斜を使い、どれだけ投げられるか確認した。6、7割の力で初めてにしてはよかった。傾斜を使うのは(中日時代の)昨年秋以来かな」

(昨季キャンプは/“接触”で右肩痛/) 偶然にも西武1年目の99年と同じ2月3日。昨年はキャンプ序盤にファンとの接触で右肩を痛め、キャンプの投球練習は2年ぶりだった。前日、約80メートルの遠投で手応えを得ており「昨日の練習を終え(3日に)ブルペンに入っていいかなと。ボードに名前はなかったけど(投手コーチの)西口さんに聞いて“いいよ”と言われた」と内幕を明かした。

 冷静な右腕と対照的に顔を紅潮させて話したのは、昨季パ・リーグMVPで正捕手の森だ。「めっちゃ緊張した。レジェンドですよ。投げる時は受けさせてくださいと言っていて、昨日に(明日)投げると聞いた。指に掛かった球は強かった」。1月28日の出陣式で第一印象を「いかついな」と松坂に評された、明るさが売りの24歳は投球終了後に「“座って投げる時にも捕らせてください”と言った」と早くも「予約」したという。

 投球時の南郷は最高気温13度。肌寒い天候ながら、松坂は「ブルペンは室内みたいなもの。そんなに気にならなかった」と20分間を熱気で包んだ。だからこそ、かつての同僚で後ろで見守った西口投手コーチも「初めて見て思ったより投げられているなと感じた」と39歳の動きを高評価。マイペース調整に不安は持っていない。

 午前中には初めて投内連係に参加。そこで今キャンプで初めて背番号16のユニホーム姿を披露した。次回のブルペン入りについては「捕手に片膝をついてもらう」と話すにとどめたが「順調なら(キャンプ中に)打撃投手もあるかも」と期待を抱かせた。

 もちろんその先の照準は開幕1軍。「試合で投げることが100なら、開幕ぎりぎりにそうなれば」。2年ぶりの白星へ。確かな未来図を描いている。 (大木 穂高)

 【松坂の各球団での初ブルペン】

 ★99年(西武入団1年目)2月3日、高知・春野のブルペンにはテレビカメラ15台など報道陣が大挙。気温3.4度と冷え込む中、捕手を立たせたまま全て直球で91球を投げ込んだ。途中で伊東、和田の捕手2人を相手に投げるシーンもあり「自分の思っているより、いいボールがいった」。

 ★15年(ソフトバンク移籍1年目)2月1日、全メニュー終了後にブルペンへ。約100人いた報道陣をシャットアウトし、密室状態で約30分、100球前後を投げ込んだ。西武時代の恩師である東尾修元監督(本紙評論家)にフォームのチェックを頼み「僕が考えている点と一致した」。

 ★18年(中日移籍1年目)2月2日、沖縄・北谷キャンプで初ブルペン。捕手を立たせ、カーブを交えて32球を投げた。踏み出す左足のステップ幅を、それまでの6足から半足分広げ「体を大きく使えるようになっている」。室内練習場では102スイングの打撃練習も行った。

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