阪神・西勇輝 初のフリー打撃登板 開幕見据え逆算調整「目的を持ってやりたい」

2020年02月14日 05:30

野球

阪神・西勇輝 初のフリー打撃登板 開幕見据え逆算調整「目的を持ってやりたい」
シート打撃に登板した西勇(撮影・坂田 高浩) Photo By スポニチ
 加入1年目より1週間繰り上げて、西勇が沖縄宜野座キャンプで今年初のフリー打撃に登板した。東京五輪の影響で昨年より9日早まる開幕投手の大本命。「3・20」を逆算し、調整を進める。
 「自分で投げたいと言って、自分の日にちなので。やりたいことは決まってくる。ちゃんと目的を持ってやりたい」

 ブルペン投球より一段階、実戦に近づいた打撃投手のマウンド。ボーア、サンズ、マルテ、福留、糸井の主力5選手に58球を投じ、安打性は6本だった。ただ、その結果に意味を見いだすことはない。「全然でしょう。けど打者相手に投げられたことがデカいし、順調に来ていますね。そんなの(主力相手とか)は全然、関係ない。考えて投げていないし。今はやるべきことをやるだけ」。まずはこの時期に、打者相手に投げられたことが収穫というわけだ。

 そして次の段階を見据える。今年初の実戦登板は、18日に予定される紅白戦となる見込み。「(次は)紅白戦が入るらしいので。どんな球数、回数になるかも分からないですけど、もう少し詰めて投げられたら。きょうはコースも指定して、球種も真っすぐだったので。バッターとのどういう感覚なのかは、次の紅白戦で試せたら。その後、オープン戦に投げたい」。次回登板では、より本番を想定した投球にステップアップする算段だ。

 この日の投球を見た開幕カードの相手、ヤクルト・山口スコアラーは「調整は順調と思う。コントロールもテンポもいつも通りかなという印象」と警戒感を強めた。矢野監督は投球を見るまでもなく、「開幕に合わせてしっかりやっていってもらえればいい投手なので、何も心配はしていないです」と全幅の信頼を寄せた。「まだ焦る時期じゃない。ブルペンでやりたいこともあるので」と西。「開幕」を見据えつつ、地に足を付けた調整を進める。(惟任 貴信)

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