奈良学園大・摺石 前回登板の雪辱、2失点完投勝利「リベンジできてよかった」

2020年09月14日 18:02

野球

奈良学園大・摺石 前回登板の雪辱、2失点完投勝利「リベンジできてよかった」
<奈良学園大・和歌山大>奈良学園大の先発・摺石は8安打2失点(自責1)で138球完投勝利 Photo By スポニチ
 【2020近畿学生野球秋季リーグ戦第2節第3戦   奈良学園大5―2和歌山大 ( 2020年9月14日    大阪シティ信用金庫スタジアム )】 やられたらやり返す――。奈良学園大の先発・摺石達哉(3年=福井工大福井)が8安打2失点(自責1)で138球完投勝利。3回に2安打に失策も絡んで2点を先制されたが、最速143キロの直球に縦に曲がるスライダーを主体とした緩急を生かした投球で、4回以降を無失点に抑えた。
 「前回は3回途中で降りてしまい、悔しい気持ちしかなかったので、リベンジができてよかった」

 今季初登板だった11日の第1戦は5安打を浴びるなど4点を失い3回2/3で降板。2番手の大畑理暉(4年=履正社)の好救援もあり試合は6―5で勝利したが、「緊張したし、4年生の最後のシーズンだと思うと責任重大だな…とプレッシャーに捉えてしまった」とふがいない気持ちだけが残った。翌12日の第2戦の登板も志願したが、チーム事情により中2日での先発が決定。3者凡退に抑えたイニングは2、4、9回の3イニングでも「投げさせてもらう場面をもらえるのはうれしい。とにかく腕を振り切るだけ」と最後までマウンドを守り切りった。

 打線は5回に1点を返すと、6回に2点を奪って逆転。8、9回にもそれぞれ1点を追加するなど、相手に隙を与えなかった。前日13日のミーティングで選手たちに追加点の重要性を説いたという酒井真二監督は「ただ逆転して終わりではなく、終盤に点を取れたのが大きかった」と手応えを口にした。

 リーグ最多43度の優勝を誇る強豪だが、2018年春以来、頂点から遠ざかっている。5季ぶりの王座奪回に向け、指揮官は「選手も勝ち方、点の取り方を肌で感じて理解してくれている。1試合1試合、積み重ねていていきたい」とうなずいた。

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