先輩に捧げるノーヒッター、流通経大の小沢がリーグ10人目の偉業

2020年10月20日 15:54

野球

先輩に捧げるノーヒッター、流通経大の小沢がリーグ10人目の偉業
<流通経大・東京国際大>試合後、握手をかわす小沢(右)と八野田(撮影・柳内 遼平) Photo By スポニチ
 【東京新大学野球1部秋季リーグ戦最終戦   流通経大5―0東京国際大 ( 2020年10月20日    大宮公園 )】 流通経大の最速144キロ右腕・小沢颯太投手(2年)が最終戦の東京国際大戦でリーグ10人目となるノーヒットノーランを達成した。
 躍動感あふれるオーバースローの投球フォームから、140キロ前後の直球に5種類の変化球を織り交ぜ、打者に的を絞らせなかった。3四球を与えたものの、打たせて取る投球で安打を許さず、最後の打者は自信を持つ直球で遊飛に打ち取り、123球の熱投で偉業を達成した。「最後は疲れもあって、緊張もしたけど気持ちで投げきれた。ボーイズ時代から先輩の八野田さんに成長した姿を見せることができて嬉しい」

 今秋のリーグ戦は4試合終了時点で、14回14失点と不調。武器である直球が捉えられていると感じ、緩急を使った投球に切り替えた。自信のあったカーブと社会人野球へ進む先輩の八野田龍司投手(4年)から指導を受けたチェンジアップを有効に使い、直球もより生きた。5戦目以降は23回2失点と来年につながる好投を見せた。

 中道守監督は「こんなことが起こるとは思ってなかった。成長のために最終戦を任せた。これで自信をつけて、来年は軸になってもらえれば」と期待を込めた。 

 高崎商時代も3年夏に6回参考ながらノーヒットノーランを達成。「あの時とは違って、9回を投げきるのは疲れました」。達成感あふれる表情でインタビューを終えた小沢は最後の試合となった八野田のもとへ向かい握手をかわした。

 ◇小沢 颯太(おざわ・そうた)2000年(平12)4月25日生まれ、群馬県太田市出身の20歳。小1で野球を始める。太田市立南中では硬式の伊勢崎ボーイズでプレー。高崎商では甲子園出場なし。流通経大では1年秋にベンチ入りし、最終戦で初先発。今秋は7試合に登板。球種は直球、カットボール、スライダー、カーブ、チェンジアップ、ツーシーム。1メートル77、76キロ。右投げ、右打ち。

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