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阪神・能見が「心打たれた」声援 弱っても、落ち込んでも、甲子園の拍手に何度も救われた

2020年10月23日 05:30

野球

阪神・能見が「心打たれた」声援 弱っても、落ち込んでも、甲子園の拍手に何度も救われた
<神・広・23> 7回、リリーフカーでマウンドに向かう能見(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神5-9広島 ( 2020年10月22日    甲子園 )】 【記者フリートーク】この夜も、その背中を“一押し”してくれた。「ピッチャー・能見」のコールにスタンドからわき起こった拍手と大歓声。今季限りで退団という衝撃をまだ受け止めきれない人の方が多かったかもしれない。それでも「頑張れ」「ありがとう」の声は間違いなく「心」へ届いていた。
 数年前、甲子園という場所、ファンという存在について話してくれた。「ヤジも聞こえるよ。でも、調子が悪い時に“頑張って”と言われると結構、心打たれるから」。弱った時、落ち込んだ時、恐怖を感じた時…いつも救ってくれた。厳しさより、優しさが身に染みた16年間だった。

 「拍手にしてもファンに何かが伝わらないと起きないわけだから。甲子園は本当にすごいところだよ」。“別れ”の時は近づいている。能見篤史と甲子園――。その幸せな関係を目に焼き付けたい。(阪神担当・遠藤礼)

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