阪神 5年連続ベストナイン“選出0”のなぜ? 記者投票制、花形選手不在の影響か

2020年12月16日 17:20

野球

阪神 5年連続ベストナイン“選出0”のなぜ? 記者投票制、花形選手不在の影響か
2004年に、右手一本で右前打を放つ阪神・金本知憲外野手。前日に左手首に死球を受け、左手関節打撲と診断されながらも出場(のちに左手首骨折が判明) Photo By スポニチ
  セ・リーグは16日、今季のベストナインを発表した。阪神からは今年もベストナインの選出がなく、これで球団最長タイとなる5年連続まで不名誉記録が伸びた。
 ベストナインとは、日本野球機構(NPB)が行う選手表彰の1つ。好成績を残した「投手」「捕手」「一塁手」「二塁手」「三塁手」「遊撃手」「外野手」をポジション別に選出する。外野手はポジションに関係なく3人を選出し、パ・リーグには指名打者(DH)部門もある。各部門の成績最上位で決まるタイトルとは違い、ベストナインは全国の新聞、通信、放送各社に所属し、プロ野球取材経験5年以上の記者投票によるもので、最優秀選手賞(MVP)や最優秀新人賞(新人王)、ゴールデングラブ賞と同様に「記者投票による表彰」という形だ。投票のため主観が出る部分もあるが、リーグを代表する花形選手が選ばれる傾向が強く、今回の結果は阪神の“スター不在”を表した影響ともいえそうだ。

 阪神では未選出だった16~20年の間も、タイトルホルダーは出現している。17年には最優秀中継ぎ投手賞に桑原、マテオが同時受賞。最多セーブ投手賞にドリス。19年には最多盗塁者賞に近本。今季も近本の最多盗塁者賞と、スアレスの最多セーブ投手賞が決まっている。(16年・高山の新人王は表彰)

 阪神で、最もベストナイン選出から遠ざかっている部門は投手で、2003年の井川が最後。近年では鳥谷が6度、金本が4度(広島で3度)受賞している。金本は04年に、左手を骨折しながら連続フルイニング出場を続け、日本記録(その後、世界記録)を達成し、ベストナインにも輝いた。また、MVPも05年の金本を最後に阪神から選出がない。

おすすめテーマ

2020年12月16日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム