阪神・梅野 虎捕手初!3年連続GG賞受賞 来季4年連続でセ界一狙うぞ

2020年12月19日 05:30

野球

阪神・梅野 虎捕手初!3年連続GG賞受賞 来季4年連続でセ界一狙うぞ
3年連続でゴールデン・グラブ賞を受賞した梅野(球団提供) Photo By 提供写真
 【三井ゴールデングラブ賞表彰式 】 守備のベストナインを選ぶ「第49回三井ゴールデン・グラブ賞」が18日に発表され、梅野隆太郎捕手(29)が阪神捕手では史上初めて3年連続(3度目)で受賞した。来季4年連続ならセ・リーグ記録に並び、「優勝捕手」として晴れ舞台に戻ることを誓った。都内で開かれた表彰式には記者投票で選ばれた19選手のうち、代表の5選手が参加。トロフィーと副賞の賞金50万円が贈呈された。
 扇の要を務める身にとって、何よりうれしい勲章だった。梅野はコロナ禍の情勢を鑑みて表彰式を欠席し、喜びをかみしめた。

 「タイガースの捕手で3年連続が初めてと聞いていた分、報告を受けた時は率直に凄くうれしかった。こういう大変な過密日程の中でも評価していただいたことに感謝。できたこと、できなかったことはたくさんありますけど、そこを評価してもらったことにはホッとしています」

 ベストナインに選ばれた巨人・大城、最優秀バッテリー賞受賞の中日・木下拓らを抑えての戴冠。「梅ちゃんバズーカ」と呼ばれる強肩での盗塁阻止だけでなく、ワンバウンド投球の捕球やブロッキングでもチームを助けたことを評価された。

 印象に残っているプレーに挙げたのも盗塁阻止ではなく、記録には残らないスーパーキャッチだ。9月5日の巨人戦。3回2死一、二塁で坂本を迎え、外角に大きく外れてワンバウンドした藤浪のフォークを体で止めるのではなく、見事にミットに収めて進塁を許さなかった。

 「晋太郎がフォークを左バッターボックスに近いところに思い切って投げて、結構、手前でワンバウンドした。走者一、二塁で、止めるというよりキャッチした。球場のみなさんからどよめきというか、拍手をもらえたんですけど、ワンバンを止めて、そんな拍手やどよめきは聞いたことがなかったんで」

 一方で開幕マスクをかぶったが、第2、3戦はベンチスタート。不動の正捕手の座を確立できなかった。来年6月で30歳を迎え、捕手陣では最年長。個人成績はもちろん、優勝を大目標に置いた。

 「3年連続で獲れてうれしく思うんですけど、賞は付いてくるもの。シーズンを戦い抜くのが一番大事。まずはケガなく戦って、3位、2位とチームが来てるので優勝して最高の表彰式の舞台に上がれるように」

 捕手の連続受賞のセ・リーグ記録は大矢明彦(75~78年、ヤクルト)、古田敦也(90~93年、ヤクルト)の4年連続。「そういう古田さんとか、セ・リーグの(記録)は、獲りにいって獲りたいですね」とさらなる高みを見据えた。(山添 晴治)

 ≪補殺数は3年連続でリーグ最多≫今季セ・リーグの守備規定に達した捕手は6人。梅野(神)の守備率・996は5位、盗塁阻止率・333は4位ながら、捕逸1は西田(ヤ)と並び最少だった。19年は捕手のシーズン補殺数123のプロ野球新記録を樹立。120試合制の今季は68補殺に減っても、3年連続でリーグ最多を記録した。

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