米国野球殿堂 シリング氏落選…8年ぶりの該当者なしに

2021年01月28日 05:30

野球

米国野球殿堂 シリング氏落選…8年ぶりの該当者なしに
レッドソックスで通算216勝を挙げたカート・シリング氏(AP) Photo By AP
 米国野球殿堂が26日(日本時間27日)、今年の記者投票結果を発表し、殿堂入りメンバーは13年以来8年ぶりに該当者なし。レッドソックスなどで通算216勝を挙げたカート・シリング氏は71.1%で最も高い得票率だった。
 殿堂入りには全米野球記者協会に10年以上在籍する記者の投票で75%の得票が条件。これまで差別的発言を繰り返すなどして落選し、最近も連邦議会議事堂内への乱入者を擁護する発言が物議を醸したシリング氏は自身のSNSで米国野球殿堂に「(資格最終10年目の)来年の投票用紙から自分の名前を外すよう求める」と手紙を送ったことを明かした。

 ただ、記者投票の他に往年の名選手らで構成される選考委員の投票で選ばれる形もあり「昔の選手たちが認めてくれるなら栄誉を受ける」とした。ジャイアンツなどで歴代最多の通算762本塁打を放ったバリー・ボンズ氏は2位の61.8%、レッドソックスなどで通算354勝のロジャー・クレメンス氏は3位の61.6%。ともに現役時代に薬物使用が取り沙汰された影響で、資格9年目の今回も落選した。(奥田秀樹通信員)

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