猛打賞の中野に託す「ネバサレ打線」の再現 上下位切れ目のない攻撃で18年前の「夢」を
2021年04月12日 08:00
野球
★7番・矢野輝弘(当時)はリーグ3位の打率・328、14本塁打、79打点。
★8番・藤本敦士は打率・301、0本塁打、36打点。
チームスローガンだった「ネバーネバーネバーサレンダー(決してあきらめない)」から取って、ネバサレ打線と呼ばれた。総本塁打141はリーグ5位だったものの、チーム打率・287はリーグトップで、総得点728もダントツ。数字からは本塁打攻勢ではなく、つないでつないで得点を重ねたのがわかる。7番矢野→8番藤本がその象徴だった。
3番金本知憲(・289)
4番桧山進次郎(・278)
5番アリアス(・265)
6番片岡篤史(・296)
中軸は重量級も打率はみな3割に少し届かなかった。その分、下位打線からチャンスを作って、打率・340で首位打者の1番今岡誠(当時)、打率・312の2番赤星憲広に回した。上位下位どこからでも得点可能な、切れ目の見えない打線だった。
2―0の4回に6番佐藤輝明の右中間二塁打を梅野がバントで送って、1死三塁から中野が左前適時打。終わってみれば、6番以下で奪ったこの3点目が1点差の逃げ切り辛勝では効いていた。マルテ、大山の3、4番にまだエンジンがかかっていない今、貴重な得点源となっている。
その矢野がいまは監督として指揮を執り、藤本が内野守備走塁コーチとして三塁ベースコーチに立っている。この日、10安打のうち、ノーアーチで長打も佐藤輝の二塁打1本だけだったが、それでも勝った。18年前を思い出し、雰囲気が似てきたというのは、まだ早計だろうか…。
=敬称略=
(専門委員)
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