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5月打撃絶好調 阪神・近本 狙い通りの決勝タイムリー 2年前の苦い経験生かし直球とらえた

2021年05月27日 05:30

野球

5月打撃絶好調 阪神・近本 狙い通りの決勝タイムリー 2年前の苦い経験生かし直球とらえた
<神・ロ>3回1死三塁、中野の左犠飛で生還する近本(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【交流戦   阪神3-2ロッテ ( 2021年5月26日    甲子園 )】 頼もしい虎のリードオフマンだ。阪神・近本が3回に決勝の適時二塁打を放ち、前夜の逆転負けの悪夢を振り払った。
 「1打席目ちょっと嫌な感じだったんで、左中間、逆方向というよりは直球をセンターに返す意識で入っていけて、しっかりボールに対してコンタクトができた」

 狙い通りの一打だった。3回1死二塁の先制機で岩下の148キロ直球を強振。鋭い打球は左翼の頭上を越え、小幡を先制の本塁へ迎え入れた。続く中野の4球目には暴投で三塁へ進み、浅い左飛で生還した。5月は月間打率・379(58打数22安打)。月間勝ち越しを決めた立役者の一人と言っていい。

 2度目の交流戦。新人だった19年は18試合で打率・165に抑えられた。「直球で押してくる投手が多い。1年目もそうでしたけど、直球で負けていることが多かったので、直球に対して入っていけると思っています」。苦い経験も生かし、難敵に立ち向かう。

 母校の活躍にも背中を押された。25日に関学大が春季リーグで優勝。前回優勝した13年秋は1年生で、野手転向前の投手として故障と闘っていた。青春時代を思い返すように「勝ってくれて、自分としてもうれしい。後輩たちも自分たちのためにしっかり頑張って、チームのために硬式野球部全体、OBのために、またこれから頑張ってほしい」とうなずいた。

 27日は佐々木朗との対戦。猛虎で最初に打席に立つ。「最初のカードをしっかり勝ち越して、交流戦いい流れで入っていけるように頑張っていきたい」。注目の1打席目を思い浮かべ、表情を引き締めた。(須田 麻祐子)

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