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マクガフが指揮官へささげる33球 第1戦の悪夢、第5戦の被弾…で2敗 苦難乗り越え胴上げ投手に

2021年11月27日 23:10

野球

マクガフが指揮官へささげる33球 第1戦の悪夢、第5戦の被弾…で2敗 苦難乗り越え胴上げ投手に
<日本S ヤ・オ6>延長12回、優勝を決め、マクガフ(右)のもとへ駆け寄る村上(右から3人目)ら (撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ2021第6戦   ヤクルト2─1オリックス ( 2021年11月27日    ほっともっと神戸 )】 ヤクルトは27日、日本シリーズ第6戦でオリックスを延長12回の激闘の末、2─1で下し、通算4勝2敗で20年ぶり6度目の日本一を飾った。最後のマウンドに立っていたのは守護神のスコット・マクガフ投手(32)だった。最後まで信頼してくれた高津臣吾監督に、恩返しとなる投球をみせた。
 1─1の10回2死からの登板。11回も3者凡退に抑え、12回の勝ち越し劇につなげた。レギュラーシーズンにはなかったイニングまたぎも関係なし。12回は1死から山足に死球を与えたが、後続を打ち取り、勝利投手となった。

 悪夢の第1戦。5月下旬から抑えを務め、31セーブした右腕は2点のリードを守れず逆転サヨナラ負けを喫した。第2戦の試合前練習。日米通算313セーブを挙げた高津監督から声をかけられた。「僕は全く気にしてない。(抑えは)あなたに任せている」。この言葉にマクガフも「ありがとう」と静かに、深く感謝した。1点差の第3戦。1点のリードを守り切り、復活セーブを挙げると、高津監督と抱き合った。第4戦もセーブを挙げたが、第5戦では同点の9回にジョーンズに決勝弾を浴びて2敗。それでも、指揮官の起用に迷いはなかった。

 神戸の夜空にマクガフの最高の笑顔が広がった。

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