ソフトバンク・又吉 鉄腕の誓い「一番の強みはタフさ」“最強の便利屋”が入団会見で抱負 

2021年12月19日 05:30

野球

ソフトバンク・又吉 鉄腕の誓い「一番の強みはタフさ」“最強の便利屋”が入団会見で抱負 
<ソフトバンク又吉入団会見>ホークスのユニフォームを着てポーズを取る又吉(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 最強の便利屋だ。中日から国内フリーエージェント(FA)権を行使し、ソフトバンク入りした又吉克樹投手(31)が18日、福岡市内で入団会見に臨んだ。中日での8年間で400試合に登板したタフネス右腕は自身を便利屋と表現し、型にはまらない起用を直訴。西武の山川、楽天の浅村らと勝負を心待ちにし、若手の成長にも一役買いたいと意気込みを語った。
 新天地にかける思いがほとばしった。藤本監督から勝ちパターンの中継ぎとして期待されている又吉だが、会見では枠に収まらない活躍を誓った。

 「僕は中日では8年間、便利屋をやってきた。ここしかできませんではなく、困ったときに又吉、誰かいないときに又吉と。今季は抑えもやって、全てできるので“またこいつ投げてんの?”と思われるくらい投げていきたい」

 14年に中日に入団して、ルーキーイヤーから3年連続で60試合以上に登板、4年連続で50試合以上登板とタフネスぶりを発揮。今季も66試合登板で防御率1・28と抜群の安定感を見せたが、17年には先発で完投した経験もある。何でも来いの万能右腕は「誰でもできることではないし、変える必要もない。一番の強みはタフさ。代わりのいない存在になっていく」と頼もしかった。

 パ・リーグの強打者たちを斬る。打者のイメージについて「パワー、強いスイング」と話し、代表格として同じ沖縄出身の西武・山川と同学年の楽天・浅村を挙げた。「意識はします。負けないよう抑えたい」と対戦を待ちわびた。

 中日では積極的にSNSを活用し、ロッカールームでの写真などをファンへと届け“又吉広報”として人気だった。ソフトバンクでは“又吉先生”として若手選手のために一肌脱ぐ。「自分が経験したことや不調の時の助言、思い切ったモデルチェンジの決め手だったり。僕は形を変えてきた人間なので、一歩踏み出せない若手が踏み出せる一言や態度を見せていけたら」と語った。

 会見ではしっかりとした言葉と堂々たる姿が印象的だった。グラウンド内外でフル稼働可能な頼もしい「便利屋」が加わった。(井上 満夫)

 ◇又吉 克樹(またよし・かつき)1990年(平2)11月4日生まれ、沖縄県浦添市出身の31歳。西原高から環太平洋大、独立リーグ香川から13年ドラフト2位で中日に入団。14年から8年間で400試合に登板、41勝26敗、10セーブ、143ホールド、防御率2・86。今回、独立リーグ出身では初めてFA権を行使。1メートル81、74キロ。右投げ右打ち。

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