中畑清氏 意識レベル高い今の選手に感慨
2021年12月28日 05:30
野球
五輪期間中はペナントレースを休止し、日本シリーズが終わったのは11月27日。短いオフになったけど、今の選手は違うね。14日にプロ野球最優秀バッテリー賞の表彰式で会った山本由伸(オリックス)。投手5冠に沢村賞など、受賞ラッシュで1週間ほど東京に滞在している間もトレーニングを欠かしてないって。
海の向こうで大活躍した二刀流、満票でア・リーグMVPに輝いた大谷翔平(エンゼルス)もそうだけど、いいパフォーマンスをするためには休みなんていらないという自覚があるんだ。私たちの時代は、オフになったら心身ともに野球を忘れてゴルフざんまい。12月と1月で20ラウンドぐらいしたんじゃないかな。
参稼報酬期間は2月1日から11月30日。それなのに正月が明けるとすぐ「合同自主トレ」という名の事実上のキャンプが始まり、球団主導のイベントに強制的に参加させられる。目に余る球団が多くてね。私が初代委員長となって立ち上げた労組・日本プロ野球選手会で89年12月、最初に勝ち取ったのが「ポスト(オフ)シーズンの順守」だった。
球団側は当初心配してたけど、選手は自由にさせてもらうと逆に不安になり、ちゃんと自主トレをするのよ。90年のキャンプにぶよぶよの体で現れた選手なんていなかったからね。芽生えた自覚。意識レベルが年々上がって今につながっている。そう思うと感慨深い。
来年は超満員に膨れ上がったスタンドの大歓声を浴びて選手が躍動するシーンを見たいな。人数制限を撤廃できる状況になることを祈りながら2021年の仕事納めとさせていただきます。良いお年をお迎えください。 (本紙評論家・中畑 清)
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