12球団支配下の都道府県別の出身者を調べてみたら

2021年12月28日 12:55

野球

 【君島圭介のスポーツと人間】12球団のジュニアチームによる「NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2021」が開幕した。過去69人のドラフト指名選手を輩出した登竜門で、なかでもロッテジュニアからは日本ハム・近藤健介、阪神・及川雅貴、今秋の楽天1位・吉野創士(昌平)らダントツの15人がプロのユニホームに袖を通している。
 では千葉県出身者のプロ野球選手が多いのか。長嶋茂雄(巨人)、掛布雅之(阪神)、高橋由伸(巨人)ら千葉出身には名選手は多い。今年2月1日時点のNPB支配下登録選手を数えると、千葉出身は44人。確かに多いが、全体では4番目。最多は大阪の65人だ。

 近畿勢が強い。1位・大阪(65人)、2位・兵庫(47位)、11位・京都(17人)、14位タイ・和歌山(15人)。どの府県も名門高校が多く、やはり甲子園を中心に野球文化が根付いているのだろう。

 九州は5位・福岡(43人)が抜けているが、17位で大分、熊本(いずれも13人)が並んでいる。関東では14位で茨城、群馬(いずれも14人)が同数。このあたりのライバル関係も面白い。

 21位の新潟(12人)は、22位・宮城(11人)を上回った。12位に入った静岡(16人)もそうだが、NPBの本拠地ではなく、甲子園で優勝候補の常連になるような強豪校もないが、素晴らしい選手が育っているのは特筆すべきだろう。

 もっとも少なかったのは長野、鳥取の2人だが、0人の都道府県がないのは、野球がかろうじて「国民的娯楽」の地位に留まっている証だろうか。

 子どもの可能性を生かせるかは大人にかかっている。うらやむような才能ときらめくような夢を持った子たちが、迷うことなく進める道を整備するのは大人の役目だ。手を引っ張って引きずるのではなく、笑顔で駆け上がる子どもたちを後ろから支えて欲しい。(専門委員)

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