阪神ドラ1・森木「自分を愛し、人を愛する」 プロ1年目の誓いは哲学者ばりの名言!
2022年01月04日 05:30
野球
![阪神ドラ1・森木「自分を愛し、人を愛する」 プロ1年目の誓いは哲学者ばりの名言!](/baseball/news/2022/01/04/jpeg/20220104s00001173101000p_view.webp)
「自分を愛せなかったら人も愛せないと思います。チームのためにやるってことは、自分がやることによってチームの勝利に貢献するっていう考え方なので。自分を大事にすることによってチームのことも大事にできる」
昨年末、iPadや野球日誌で1年を振り返っている時だった。新年の決意が「パッと思いついた」。約2時間ほどで言葉を導き出し、それを元日、野球日誌に刻みつけた。
高校時代は毎日、野球日誌に、その時の思いや気付いたことをつづってきた。前向きな言葉もあれば苦悩もあった。それらを日々、ノートに書き起こして反すうしたことがプロ入りにつながった。
だからプロでもその作業を継続する。「その日の感覚だったり、よかった感覚、悪かった感覚っていうのを、携帯で打つより書いた方がインプットされやすいので。それでちょっと始めます」。厳しい勝負の世界に身を置いても、野球に対する姿勢に変わりはない。脳裏に思い描くサクセスロードを真っすぐ歩み続けるべく、プロでは「自分ノート」と改称して継続することを明言。毎日、自らと向き合うつもりだ。
この日はおよそ1時間半、軽めの練習メニューを消化。昨年12月からスプリントトレーニングを練習に取り入れ、走る際に「がに股になるクセ」の矯正に着手。「足の使い方だったり力の入れる場所を確認して、自分の正しいフォーム、ケガをしないためというのが一番」。体幹と腸腰筋を意識しながら普段の歩き方も改善し、「力をそんなに入れなくてもスムーズに足が勝手に進んでいる状態」を実感している。12月30日にブルペンに入るなど年末年始も無休調整で、順調そのものだ。
「寅年ですしタイガースですし巡り合わせがいいというか、スタートにふさわしく自分なりにモチベーションが上がっているので、この1年はやっちゃいたいなと思います」。最後のひと言にチラリと高校生らしさをのぞかせた背番号20。その1年目がいよいよ幕を開ける。(石崎 祥平)
◇森木 大智(もりき・だいち)2003年(平15)4月17日生まれ、高知県出身の18歳。蓮池小1年から蓮池ホワイトシャークでソフトボールを始め、3年時から高岡第二イーグルスで軟式野球を始める。高知中では軟式野球部に所属し3年春夏の全国大会で優勝。高知高では1年春の四国大会からベンチ入りし、1年夏から背番号1。甲子園出場なし。1メートル84、90キロ。右投げ右打ち。
○…森木はプロでもツインズ・前田健太モデルの赤色グラブを、継続使用することを明かした。「僕は赤が大好きなので。単純に赤が燃えるというか、自分を奮い立たせてくれる色」。プロ入りにあたって高校時代から使用する同モデルを新調しており、この日の自主トレでも使用した。また午後から参加した出身チーム「高岡第二イーグルス」の交流会終了後には参加した小学生にサイン色紙をプレゼント。すでにファンがいたという中学時代からサインをつくっており、今も「大体、変わっていないです」とサインも継続使用する方針を示した。
【投げる哲学者メモ】
★久保康友 阪神時代の11年2月22日、宜野座キャンプで黙々と304球を投げ込んだ際に山口高志投手コーチが「我々の範ちゅうを超えている」と感嘆して命名。自身も「野球のことを追求するのが楽しい」と公言。自らを「好奇心の塊」と称していた。
★今永昇太(D)「負けた投手は何も残らない」「三振を取れる投手ではなく、勝てる投手がいい投手」など「今永語録」と呼ばれるコメントが人気。今オフにはパフォーマンス発揮のため「脳科学にはまっている」と明かしている。
▽近年の阪神ドラ1新人自主トレ公開
★13年藤浪晋太郎 1月4日、母校の大阪桐蔭でランニング、キャッチボールやブルペン投球など約5時間半。プロ1年目は「自分を磨く年にしたい」。
★17年大山悠輔 1月3日、母校のつくば秀英でティー打撃など約3時間。「(打撃では)厳しいボールにくらいついて結果を出す。泥臭くやっていきたい」。
★19年近本光司 1月7日、大阪ガスで汗を流した。翌日からの新人合同自主トレを前に「一日一日が勝負、自分がやりたいことを大切にしていきたい」。
★21年佐藤輝明 1月4日、母校の仁川学院で約2時間、キャッチボールやティー打撃。新年の思いを「挑」の一文字に込め「チャレンジ精神を持ってやっていきたい」。
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