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【広島・栗林-大野氏対談(上)】2年目のジンクス書かせません!人生初の下半身強化で制球克服に自信

2022年02月05日 07:00

野球

【広島・栗林-大野氏対談(上)】2年目のジンクス書かせません!人生初の下半身強化で制球克服に自信
大野氏(左)に今季の抱負を語った広島・栗林(撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 広島・栗林良吏投手(25)が本紙評論家の大野豊氏(66)に「2年目の進化」を予告した。同氏から昨季の与四球数を指摘されるも、今オフの下半身強化が制球力向上につながっていると告白。「今年は違うぞと思わせる」と攻略の糸口すら与えない投球を同氏に誓った。 (構成・河合 洋介)
 大野 昨季、あれだけの成績を残せば、2年目のジンクスを心配する声も聞こえてくると思う。でも、それを超えられるだけの力を持っているからね。

 栗林 相手の研究も進むでしょうし、四球の多さがどうしても相手の頭にあると思います。ストライク先行で自分から重圧をかけていければ、今年は違うぞと思わせることができると思っています。際どいところを攻めるのではなくて、ストライクゾーンの球でファウルを取るつもりで勝負していきたいです。

 大野 去年は素晴らしかったけど、一点だけ気になる数字がある。昨季は被安打23で与四球28。この四球数をどう捉えている?

 栗林 一番気になる数字です。

 大野 僕もそう思う。一般的には四球数の方が被安打よりも少ない。

 栗林 そこが今年の課題です。制球力が上がれば、ストライクゾーンで勝負できたり、制球を気にせずに力勝負できるところもあると思っています。

 大野 僕が現役の頃は「1イニング10~15球で帰ってこい」とよく言われた。四球を出すと最低でも4球は使うことになる。四球を減らせば多少は楽な投球ができるのではないかな。今オフ重視した下半身強化も制球力向上につながると思うしね。

 栗林 フォームが安定してきたと感じています。人生で初めて下半身を鍛えました。バランスよく立てるようになったのは大きい。あとはキャンプを通して、球に力を伝えていけるようにできればと思っています。

 大野 いいことだと思う。バランスを崩したり、制球を乱すのは下半身を使い切れていないから。下半身をうまく使う、下半身で投げることをこれから覚えていけばいい。

 栗林 去年は手先で制球しようとして定まらず四球を出したりしていました。指先の感覚を研ぎ澄ますよりも、まず土台をしっかりとつくった方がいいのではないかと思ったので、下半身強化にテーマを置いたんです。

 大野 それに気付き、さっそく行動に移した。今年はより楽しみだね。

 栗林 投手は下半身が大事だということは分かっていました。でも、腕で投げるんだから上半身の方がより大切になると思っていたけど、プロに入ってみると大瀬良さんとかすごい投手は下半身のトレーニングをやっている。自分もやってみようかなと思いました。

 大野 2年目も栗林らしい投球を数多く見られることを期待しているよ。栗林で打たれたら仕方ないと思ってもらえるのがクローザーの理想型。すでに、そういう存在にはなっていると思う。リーグ優勝、日本一には君の力が必要だからね。

 栗林 スポニチにでかでかと書かれますよ。「2年目のジンクス!」って(笑い)。

 大野 2年目どうのこうの言われないような投球を頼むで!

 大野 先発をやりたいという思いはある?

 栗林 やってみたい気持ちはあります。プロでは抑えしかやったことがないので、先発の方の気持ちを知りたいなと。たとえば先発として勝ち投手の権利を持って交代して、そのあとに逆転されたら、どのような感情になるのか。人それぞれだとは思いますけど、自分は経験できていない。どれだけ、その1試合にかけていて、どういう重みの中で先発しているのかを一度経験して知りたい。その経験をいまのポジションに生かしたいですね。

 大野 でも、先発することは当面はないよ。だって栗林以上のクローザーなんて当分出てこないもん。いずれは先発で投げる栗林も見てみたいとは思うけどね。先発はたくさんの投手で回せるけど、抑えは一人しかいない。クローザーはチームの中で一番いい投手が務めるものだし、栗林がその適任者だから。

 栗林 ありがとうございます。

 ※対談(下)に続く。

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