阪神・湯浅 まさかの救援失敗で6連勝逃す 矢野監督かばう「負けないピッチャーはいない」

2022年06月20日 05:15

野球

阪神・湯浅 まさかの救援失敗で6連勝逃す 矢野監督かばう「負けないピッチャーはいない」
<神・D>8回、3点を失ってイニング途中での降板となった阪神・湯浅(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神4ー7DeNA ( 2022年6月19日    甲子園 )】 阪神は19日のDeNA戦で湯浅京己投手(22)が68日ぶりに失点し、今季3度目の6連勝を逃した。同点に追いついた直後の8回に決勝打を浴びるなど3失点。失点は18試合ぶり今季2度目で、責められない2敗目だ。7連勝中だった本拠地では6月初黒星で、首位・ヤクルトが今季最大の13・5ゲーム差に遠のいた。
 想像もしていなかった、まさかの光景だった。同点に追いついた直後の8回、いまや絶対的なセットアッパーにまで上り詰めた湯浅がつかまった。

 1死から宮崎、桑原に直球を連打されて一、二塁。途中出場の神里に初球ファウルから続けた2球目のフォークを痛打された。中堅フェンス直撃の三塁打。左前打された2日前と同じフォークを再び打たれた。続く嶺井の遊ゴロでは中野の本塁送球が神里の好走塁に及ばず野選。今季最多の3失点を喫したところで交代した。

 失点は実に4月12日の中日戦以来、今季2度目。3安打されるのも同じ4月12日以来、2度目だった。2カ月以上にわたってゼロを刻んできた奮闘は、2敗目がついても、色あせない。矢野監督は当然かばった。

 「中継ぎの難しさというか…。もちろん、今まで、いい形でずっと頑張ってきてくれているわけだから。打たれないピッチャー、負けないピッチャーはいない」

 昨季までの通算3試合から飛躍的な成長を遂げた4年目。防御率0・78から1・93へ、たった1日で1点以上も増えた数字が、どれほど鉄壁だったかを逆に物語る。疲労回復のため一時的に登録を外れた期間があっても、25試合目の登板は24試合の岩崎、23試合のアルカンタラらを抑えて虎投最多。湯浅で負けたら仕方ない…は猛虎全員の思いだろう。矢野監督も切り替えた。

 「シーズンの中で、また悔しさを次のバネにしていけばいい。自分が成長していける、そういう負けになったと思う」

 ただし、本来なら小休止で片付けていいはずの1敗が、重くのしかかる現実も目の前にある。6月は11勝3敗の快進撃にもかかわらず、ヤクルトとの差は縮まるどころか、逆に1日時点と比べて広がった。18日に開幕から67試合目で初のAクラス浮上。大目標が優勝である限り、見つめるのはヤクルトの背中しかない。球宴まで唯一の直接対決は7月8日からの3連戦。食らいつくためにも、この敗戦を引きずるわけにはいかない。(阪井 日向)

 《ヤクルトと今季最大差》阪神はDeNAに敗れ、広島に勝った首位ヤクルトとのゲーム差は13・5に広がった。首位と13・5ゲーム差は4月23日以来で、当時の首位は巨人。ヤクルトとの差は今季最大になった。阪神は5月31日に自力での優勝の可能性が初めて消滅し、翌6月1日に復活。9日に再消滅して以降は「阪神○&ヤクルト●」で復活する条件下で10日以降にヤクルトが全勝。月間成績も阪神11勝3敗に対し、ヤクルト12勝2敗と上回られている。

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