オリ 宮城で首位まで2厘差 最大11.5差から歴史的大混戦!中嶋監督「一喜一憂せず勝っていく」

2022年09月05日 04:45

野球

オリ 宮城で首位まで2厘差 最大11.5差から歴史的大混戦!中嶋監督「一喜一憂せず勝っていく」
<ロ・オ>10勝ポーズで笑顔を見せる宮城(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   オリックス5―2ロッテ ( 2022年9月4日    ZOZOマリン )】 オリックスが4日、ついに首位まで勝率2厘差に肉薄した。ロッテ戦に先発した宮城大弥投手(21)が6回途中2失点で、2年連続2桁到達の10勝目。順位は3位のままでも、中嶋聡監督(53)が新型コロナ感染から復帰後3連勝へ伸ばし、逆転でのリーグ連覇がはっきり見えた。2位・西武も首位・ソフトバンクに快勝。9月以降に1~3位が0ゲーム差でひしめくのは01年以来、史上3度目という歴史的な大混戦だ。
 インステップ投法から右打者の内角を突く強気な投球スタイルから想像できないほど、宮城はしょんぼりしていた。猫背を一層丸めて肩を落とした。

 「力んでしまったし、点を取ってくれた次の回に全部失点していますし…。意識している中で四球を3個も出してしまい、反省です」

 歴史的な大混戦を演出した立役者に変わりはない。2、5回の失点を1点ずつにとどめ、傷口を最小限に食い止めた。6回2死で救援を仰ぎ、2年連続2桁勝利に到達。球団左腕では星野伸之(87~97年)以来で、高卒2年目から2年連続2桁勝利は水谷孝(68年15勝、69年11勝)以来53年ぶり2人目だった。

 進化の土台が体調管理の徹底だ。1月下旬に新型コロナウイルス陽性判定を受け、のどの痛み、味覚や嗅覚障害に悩まされたことで意識が高まった。取り入れたのが、激安量販店「ドン・キホーテ」の豆乳。「1リットルパックを2日で1本飲むようにしました。免疫力を高めるために。高まるかどうか知りませんが、体には良いと思うので、たぶん…」。昨季は1勝もできなかった9月を白星で発進し、4連勝へ伸ばした。

 初戦に続いて平野佳がベンチ外の状況で継投も決まり、今季最多を更新する貯金8。首位・ソフトバンク(勝率・534)に2厘差、2位・西武(同・533)に1厘差まで近づいた。開幕2戦目に3位タイに落ちて以降、最大11・5ゲーム差から盛り返しての最接近。新型コロナ感染から復帰後3連勝の中嶋監督は「一喜一憂せず、目の前の試合を勝っていくだけ。ありきたりなことしか言えないけど、それしかない」と前だけを向いた。逆転連覇が見えてきた。(湯澤 涼)

 《5月の“どん底”から浮上》オリックスの首位とゲーム差なしは、開幕2戦目の初黒星で3位になって以降、今季最接近。最も離されたのは5月8~11日の11.5ゲーム(首位・楽天)。5連勝の7月31日には当時の首位・西武に1ゲーム差まで詰め寄ったが、直後の8月2日から首位攻防3連戦に全敗。4ゲーム差に離されていた。

 《左腕の2年連続2桁勝利は球団25年ぶり》宮城(オ)が今季10勝目。昨季の13勝に続く2年連続の2桁勝利は、同じく昨季18勝と今季12勝の山本に並ぶもの。左投手では星野伸之の87~97年にかけての11年連続以来25年ぶり。宮城は高卒入団3年目。ドラフト制以降、チームで高卒入団3年目までに2度の2桁勝利は、水谷孝が入団2年目の68年15勝、3年目69年11勝の2年連続以来53年ぶり2人目。

 《21年前は近鉄V》パ・リーグは1~3位がゲーム差0。2リーグ制後、9月以降に上位3チームがゲーム差0は01年9月6日のパで同率首位の近鉄、ダイエー、3位西武とひしめいて以来21年ぶり3度目(2期制時のパは除く)。前回は近鉄がその後14試合を11勝3敗と猛チャージを見せリーグ優勝した。

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