パドレス・ダル、5回0/3を7K3失点でPS2戦2勝 スアレスが救った神救援「NPBリレー」でタイ勝

2022年10月14日 02:30

野球

パドレス・ダル、5回0/3を7K3失点でPS2戦2勝 スアレスが救った神救援「NPBリレー」でタイ勝
<ドジャース・パドレス>パドレス先発のダルビッシュ(AP) Photo By AP
 【ナ・リーグ地区シリーズ第2戦   パドレス5-3ドジャース ( 2022年10月12日    ロサンゼルス )】 パドレスのダルビッシュ有投手(36)が12日(日本時間13日)、ドジャースとの地区シリーズ第2戦に先発。5回0/3を7安打3失点、7奪三振で今ポストシーズン(PS)2連勝をマークした。4―3の6回無死一、三塁で降板後、元阪神のロベルト・スアレス投手(31)が無失点でしのぐ「神救援」に助けられた。パ軍は対戦成績を1勝1敗とし、14日(同15日)から本拠地サンディエゴに舞台を移す。
 試合終了の瞬間、ダルビッシュは右拳を握り、興奮気味にベンチを飛び出した。対戦成績を五分に戻す、大きな白星。本来の投球ではなかったが、勝てたことが全てだった。

 「プレーオフだから最終的にはチームが勝っていればグレートジョブ。とにかくそのことだけを意識した」

 相手は今季両リーグ最多111勝の難敵ドジャース。序盤に3イニング連続でソロ被弾したが、「まだ全然、勝てる」と自らに言い聞かせて冷静に投げた。

 4回には自身の左足のスパイクが右膝に当たり流血したが続投。5回は一塁走者ベッツに3度けん制球を投じて直後の二盗を刺した。セットポジションの体の向きを変えるなど工夫し「いつも走られて(捕手の)ノラに迷惑をかけているので、ちょっとでも貢献したい気持ち」と話した。

 4―3の6回無死一、三塁で降板すると、スアレスが仁王立ちした。J・ターナーを101・1マイル(約163キロ)直球で空振り三振。次打者ラックスは二ゴロ併殺で絶体絶命のピンチを切り抜けた。阪神で2年連続セーブ王の右腕は、「無失点に抑えることに集中した」と7回も抑えた。

 今季開幕戦では4番手で1死も奪えずに3失点。6回無安打と快投したダルビッシュの白星を消すなど苦難のスタートだったが、大舞台で恩返しした。ダルビッシュは「凄いなあと思った。(J・)ターナーを三振に取った時点で凄いなと思いましたけど、足の速いラックスからしっかり併殺を取ったので、さらに凄いと思った」と「凄い」を連発。感謝の思いを示した。

 昨季までソフトバンクに所属したマルティネスとともに「NPBリレー」で反撃を断った。ダルビッシュは、2勝2敗で迎える第5戦も想定。「最後、(中3日で)投げるつもりでいますよ。先発で、もちろん」。総力戦で勝ち抜く覚悟を決めている。(柳原 直之)

 ▼パドレス・マルティネス(元日本ハム、ソフトバンクの右腕が3番手で2/3回を1安打無失点)大きな勝利。ダルビッシュの投球は素晴らしかった。スアレスはブルペンの中で非常に特別な存在。NPBリレーだね。

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