落合博満氏 上手な審判、下手な審判とは 「ゾーンが広い、狭いは関係ない」

2022年11月04日 17:15

野球

落合博満氏 上手な審判、下手な審判とは 「ゾーンが広い、狭いは関係ない」
落合博満氏 Photo By スポニチ
 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が4日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。選手、監督時代を通じての退場について語った。
 20年の選手生活で2度、04年から11年の中日監督8年間で6度の退場処分を受け、計8回の退場は金田正一氏と並ぶ歴代3位となっている。中日監督時代の6度の退場のうち5度は「5分以上の抗議」による遅延行為だった。「遅延行為っていうのはね、これは致し方ないんだ。出ていった以上は絶対引き下がらないっていう。引き下がるんだったら出ていかないもん」と自論を語った。

 ポール際のフェアかファウルかの判定は、本塁打かファウルかで得点に直結する大事な判定となる。落合氏は「今みたいにビデオ判定とかってあるわけじゃないしね。だからポール際の巻いた巻かないっていうやつに関して言うと、それがあるからナゴヤドームのポール天井まであげたんだよ」と語った、実際、09年8月にポールはナゴヤドームの天井まで伸びた。「あれ結構早かったと思う。でも、よその球場どこもしないもんね。それでいて必ずもめるでしょ。だから原因は球場の施設にあるんだろうと思うけど」と自論を展開した。

 現在は本塁打の判定、アウト、セーフの判定などは審判団によるリプレー検証のほか、リクエスト制度が定められている。 「まだリプレーのない時代だからね。でもあのリプレーっていうのも、何か野球をつまんなくしちゃったね」と落合氏。「人間だから間違いはあって結構なんだよ。でも間違いがあるから技術を身につけていく、努力をするっていうことなんでね。何でもかんでも機械に頼るっていうのは、人間味がなくなってきちゃったね。アメリカでストライク、ボール判定を機械でやるっていうのはね、出てるでしょ」と話した。

 日本では、ストライク、ボールの判定についてはリクエストもなく、「審判の目」に委ねられている。「うまい審判っていうのは、そこのボールをストライク取ったら、最後まで取り続けるっていうのがうまい審判。下手な審判は取ったり取らなかったりするっていうのが下手な審判。ストライクゾーンが広い、狭いは関係ないんだよ。その技術がどこまであるかっていう。その技術を磨いていかなきゃいけないっていうだけであってね。だからテレビで見てりゃ“あれはストライクだよな、あれはボールだよな”っていうのは結構あるしね。逆球いけば、ストライクでもボールって言うし、その辺の技術をどうやって上げていくかっていうことなんだろうと思う」と話した。

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