藤川球児や松井秀喜……一流選手のたとえに説得力 テーマは「球際」 高校野球・甲子園塾

2022年11月26日 17:27

野球

藤川球児や松井秀喜……一流選手のたとえに説得力 テーマは「球際」 高校野球・甲子園塾
「けんかノック」を浴びせる甲子園塾の山下智茂塾長(左)(26日、神戸学院大付グラウンド) Photo By スポニチ
 日本高校野球連盟が全国の若手指導者の育成する研修会「高校野球・甲子園塾」は26日、神戸市の神戸学院大付グラウンドで実技編を行った。
 山下智茂塾長(77=星稜名誉監督)が与えたテーマは「球際に強くなろう」。球際は巨人V9監督、川上哲治氏の造語という由来を披露し、今回のサッカーW杯で好セーブを連発し、ドイツ戦勝利に貢献した日本代表GK・権田修一をたとえに「あれが球際の強さだよ」と説明した。

 特別講師の智弁和歌山・中谷仁監督(43)は守備練習で、一塁手のベースを踏む位置、各塁でのタッチプレーのグラブの位置などを指導。「間一髪のプレーにこだわっていこうよ」と語りかけた。

 キャッチボールでは同じく特別講師の元高知商監督で日本高野連技術・振興委員の正木陽氏(62)が自身が監督時代の教え子、藤川球児氏(元阪神など)を例に「藤川はキャッチボールを大切にしていた。柔らかなフォームで指先にかかった垂れないボールを投げていた」と語りかけた。

 バントでは山下塾長が教え子の松井秀喜氏(元巨人、ヤンキースなど)を例に出し「入学当初の松井も最初はバントを徹底してやらせた。バントができれば、バッティングも良くなる」と話した。

 一流プロの高校時代の逸話は説得力があった。全国から集まった指導歴10年未満の監督、部長21人はメモを取り、動画を撮影しながら聞き入っていた。

 コロナ禍で3年ぶり開催となった甲子園塾は25日の座学に始まり、26、27日は実技と、2泊3日の日程となっている。(内田 雅也)

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