【野球殿堂】ラミレス氏とバース氏が外国人63年ぶり殿堂入り 特別表彰で「栄冠は君に輝く」の古関裕而氏

2023年01月13日 15:00

野球

【野球殿堂】ラミレス氏とバース氏が外国人63年ぶり殿堂入り 特別表彰で「栄冠は君に輝く」の古関裕而氏
アレックス・ラミレス氏(左)とランディ・バース氏 Photo By スポニチ
 野球殿堂博物館は13日、今年の殿堂入りを発表。競技者表彰のプレーヤー部門では元DeNA監督のアレックス・ラミレス氏(48)、エキスパート部門では元阪神のランディ・バース氏(68)が選ばれた。また、特別表彰で作曲家の故古関裕而氏が選ばれた。
 プレーヤー表彰は有効投票数355票のうち、75%(今回は267票)の得票が必要だったが、ラミレス氏は290票(有効投票の81.7%)を獲得した。エキスパート表彰は有効投票数154票のうち、75%(今回は116票)が必要だったが、バース氏は121票(有効投票の78.6%)を獲得した。

 プロ野球の長い歴史の中でも“伝説の助っ人”として多くの野球ファンの記憶と記録に残る2人が殿堂入り。外国人選手の殿堂入りは日系選手を除けば1960年のビクトル・スタルヒン氏以来63年ぶりとなった。

 ラミレス氏は大リーグでのプレーを経て01年にヤクルトに入団。巨人、DeNAに在籍し、首位打者1度、本塁打王2度、打点王4度、最多安打3度など数々のタイトルを獲得した。DeNA時代の13年4月6日のヤクルト戦では、外国人選手初の通算2000安打を達成。NPB通算成績は1744試合で打率・301、380本塁打、1272打点。16~20年にはDeNA監督を務めた。

 バース氏はMLBでのプレーを経て83年に阪神入団。85年には打率・350、54本塁打、134打点で3冠王とMVPに輝き、チームのリーグ優勝と日本一に大きく貢献した。同年4月17日の巨人戦では掛布、岡田とともに伝説の「バックスクリーン3連発」をマークした。翌86年にも2年連続で3冠王。88年のシーズン途中で阪神を退団した。NPB通算成績は614試合で打率・337、202本塁打、486打点だった。

 特別表彰の古関裕而氏は1909年(明42)8月11日生まれ、福島県出身。30年9月、コロムビアの専属作曲家として上京。以来作曲活動を続け、総作品数は約5000曲を数える。戦後にはNHKラジオドラマ「君の名は」などの主題歌を作曲。スポーツ関係では早大応援歌の「紺碧の空」や高校野球の「栄冠は君に輝く」、東京五輪の「オリンピック・マーチ」などがある。今や阪神の応援歌として幅広く知られる「六甲おろし」、また巨人の応援歌「闘魂こめて」を作曲したことでも知られる。

 ▽野球殿堂 日本野球の発展に貢献した人たちの功績を称え、顕彰することを目的に1959年(昭34)に創設された。プロ野球で功績のあった競技者表彰(プレーヤー表彰、指導者も対象にしたエキスパート表彰)と、審判員やアマチュアを含め球界に貢献のあった人が対象となる特別表彰がある。選出はいずれも投票で75%以上の得票が必要で、競技者表彰のプレーヤー表彰は取材経験15年以上の記者が投票。今回で競技者表彰102人、特別表彰は113人となった。

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