広島・黒原 再起誓う2年目「内角を使わないと抑えられない」左肩の不安解消し1軍復帰目指す!

2023年01月23日 05:00

野球

広島・黒原 再起誓う2年目「内角を使わないと抑えられない」左肩の不安解消し1軍復帰目指す!
広島・黒原 Photo By スポニチ
 広島の黒原拓未投手(23)が再起への誓いを立てている。即戦力と期待された1年目は登板12試合で0勝0敗、防御率6.52。5月4日の巨人戦で吉川に死球を与え、翌5日に登録を外れると、左肩痛が長引いた影響で昇格できなかった。昨季の悪夢払拭へ。21年のドラフト1位左腕は、1軍の戦力たるべく強気の内角攻めを貫く決意だ。
 大野練習場での合同自主トレ。黒原は、同僚選手やルーキーに交じって精力的に汗を流していた。20日には新春初のブルペン入り。昨季痛めた左肩への不安が解消され、表情はすこぶる明るい。

 「(ブルペンは)初めて。立ち投げで。平地で肩の不安もなかったので、傾斜で確認しながら投げました」

 思えば長いブランクだった。1年目の昨季は開幕から救援で7試合連続無失点と好投。だが、以降は失点する試合が増え、5月4日の巨人戦で奇禍は起きた。1点劣勢の8回に救援登板し、吉川の左肩付近へ死球。翌5日に登録を抹消された。

 「メンタルがやられたというのは特に(なかった)。死球は自分の技術不足なので反省点ですけど、それを引きずってトラウマというのはないです」

 以降、1軍で黒原の姿を見ることはなかった。死球による精神不安を懸念する向きも一部にあったが、実態は違い、長期離脱は左肩痛が原因だった。懸命に治療やリハビリに励み、11月にようやくシート打撃に登板。一定の手応えを感じ取る。

 「投げられない時期はもどかしかった。でも、球は強くなっている感覚がありました」

 再発防止へ、体幹トレーニングなどを継続する一方で「自分が腕をしっかり振れるタイミングを探しながら」キャッチボールを重ねる。制球がバラつく課題を克服し、自分の持ち味を再び1軍の舞台で生かすためだ。

 「内角を使わないと抑えられないと思う。死球を怖がって投げられないのは話にならない。しっかり投げ切れる技術を身に付け、内角を攻めて打ち取っていきたいと思います」

 昨季の悪夢払拭へ。わずか12試合であっても1軍での記憶は鮮烈に刻まれ、再起を誓う2年目へのモチベーションになっている。

 「去年ちょっとだけ大勢のお客さんの前で投げ、楽しかったし、気持ちよかった。1軍に戻り、シーズン通して投げられるように頑張りたい。応援してくださる方に結果で示したいと思います」

 150キロ超の真っすぐで強気に攻める投球が左腕の持ち味。まずは1軍入りを果たし、貴重な中継ぎとして勝利に貢献する。

 ◇黒原 拓未(くろはら・たくみ)1999年(平11)11月29日生まれ、和歌山県海南市出身の23歳。智弁和歌山では3年夏に甲子園出場。関学大ではリーグ戦通算13勝で、4年春に最優秀選手、最優秀投手、ベストナイン。21年ドラフト1位で広島入団。1メートル73、76キロ。左投げ左打ち。 

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