作新学院のスーパー1年生・小川いざ初聖地 16年夏の甲子園制した西武・今井先輩と同じ景色へ

2023年01月28日 05:00

野球

作新学院のスーパー1年生・小川いざ初聖地 16年夏の甲子園制した西武・今井先輩と同じ景色へ
選抜出場が決まり喜ぶ作新学院ナイン(撮影・川島 毅洋) Photo By スポニチ
 【センバツ出場36校決定 】 エース・今井(現西武)を擁し、作新学院(栃木)が甲子園を制した16年夏。当時、小学4年生だった小川哲平(1年)は、甲子園の内野席で見た光景が忘れられない。中学時代から140キロ前後の直球を投げ込み、関東で10校以上の強豪校から声がかかったが、作新のユニホームへの憧れは変わらなかった。
 「(甲子園で)今井さんも150キロとか出していた。球速にこだわるわけではないですけど、その中で打たれない150キロを投げられれば。ボールの質、切れにこだわっていきたい」。作新学院では1年春からベンチ入り。スーパー1年生として順調にステップを踏んだ。昨秋の関東大会準々決勝、専大松戸戦では先発を任された。2回1/3を3安打1失点で降板し、チームは逆転負けを喫した。

 最速147キロを誇る右腕は「まだまだ下半身が弱い。監督さんからとにかく走れと言われて。今まで以上に走ることを心掛けた」。トレーニングで使う水道山の100段を超える階段ダッシュもこなし「とにかくきつかった」と追い込んだ。高校入学前の昨年3月22日。再び甲子園を訪れ、星稜―天理の一戦を観戦し「自分もここに来るんだぞと、そう思いながら見ていた」。マウンドで投げるイメージはできている。

 17年以来6年ぶり11度目の選抜。エース左腕・川又楓(2年)に続く投手の整備が課題だが、小針崇宏監督は「小川は大学生みたいな体をしているが、中身は鍛えがいがある。エースになっていかないといけない存在。ストレートで勝負できる投手になってもらいたい」と期待を寄せる。

 「甲子園という場所で自分が一回り、二回り大きく成長できれば。自分の力を全て出し切って勝利に貢献できれば」と小川。7年前に体感した作新の風を、春の聖地で再現する。(川島 毅洋)

 ◇小川 哲平(おがわ・てっぺい)2006年(平18)5月2日生まれ、栃木県出身の16歳。小1から野球を始める。落合中では軟式野球部に所属。作新学院では1年春からベンチ入り。好きな選手は奥川(ヤクルト)、森木(阪神)。好きな言葉は「誰かのために」。1メートル84、90キロ。右投げ右打ち。

 ▼西武・今井(16年度卒)選抜出場おめでとうございます。県大会とは違った雰囲気になると思いますが、一生懸命、思い切りプレーしてほしいです。野球を楽しんでいる姿をテレビで見られることを楽しみにしています。

おすすめテーマ

2023年01月28日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム