落合博満氏 遺品整理で発見“野村ノート”35冊に「僕にはできない」も後世に受け継がれる「生きた文面」

2023年02月12日 23:20

野球

落合博満氏 遺品整理で発見“野村ノート”35冊に「僕にはできない」も後世に受け継がれる「生きた文面」
落合博満氏 Photo By スポニチ
 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が12日、NHK「サンデースポーツ」(後9・50)に出演。阪神の野村克則2軍コーチ(49)が遺品整理をする中で発見された父・野村克也さん直筆の35冊にも及ぶ“野村ノート”に対する素直な思いを口にした。
 番組では冒頭から「野球理論」と「人生哲学」という大きく2つのテーマに分かれた計35冊にもなる“野村ノート”を特集。隅から隅までびっしりと文字やグラフが書かれたノートを見た感想を求められた落合氏は「僕にはできません」と苦笑いを浮かべた。

 しかし、野球理論をまとめたノートが「南海兼任監督時代」「評論家時代」「ヤクルト監督時代」の3つに分かれて、詳細に戦術や対戦投手のクセ、そして指導論などが書かれていることに「いかにして野球に勝つかという…自分なりに考えて」とうなずいた。

 そして人生哲学について書かれたノートには、息子であり指導者の道を歩む克則氏に向けた言葉や、指導・育成論などがカラーペンなどを使って事細かに書かれていた。「監督は気づかせ屋さん」。この言葉については落合氏も「いかに練習で選手個々が自分の体で覚えるか、覚えこますことができるか。褒めもしないし、怒りもしない。レギュラーを獲るために選手一人一人に考えさせる」という信念から、豊富な練習量で選手に“気づかせてきた”名将。選手としても監督としても結果を出してきた2人に共通する“哲学”の一つでもあった。

 最後に、こうしたノートなど野村克也さんの功績について問われ「監督それぞれの野球のやり方っていうのは違うと思うんだけども、このノートが世に出ればね“あっ!こういうやり方があるんだ”っていう一つの歴史…これを引き継いでいく人が現れるんじゃないのかなっていうことで、非常に重要な生きた文面だと思います」と語った。

おすすめテーマ

2023年02月12日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム