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巨人、悪夢の9回 原監督、大勢投入せずまさか4失点で逆転負け 試合前から起用しない方針だった

2023年04月01日 05:20

野球

巨人、悪夢の9回 原監督、大勢投入せずまさか4失点で逆転負け 試合前から起用しない方針だった
<巨・中>初回から失点したビーディ(右)の奥で険しい表情の原監督(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人3-6中日 ( 2023年3月31日    東京D )】 意外な名前がコールされると、東京ドームの4万321人がどよめいた。1点リードの9回。巨人のマウンドに上がったのは守護神・大勢ではなく、新外国人のロペスだった。
 助っ人右腕は異様な雰囲気にのまれる。岡本和の失策と安打などで1死二、三塁とされた。ここで高梨にスイッチ。岡林のボテボテの投ゴロの間に同点とされ、その後に1死満塁から高橋周に勝ち越しの2点二塁打を浴びた。原監督は「よく粘って戦ったが、今日に関しては相手に軍配が上がった」と淡々と振り返り、大勢については「今日はマウンドに上げる状況ではなかったということ」と多くを語らなかった。

 大勢は新人だった昨季に開幕戦でセーブを挙げるなど、新人タイ記録の37セーブ。侍ジャパンの一員として参加したWBCでは決勝の米国戦を含むチーム最多の4試合に登板し、世界一に貢献した。帰国後は実戦登板はせず、ブルペンで調整を続けて開幕から抑えでフル回転するプランだった。阿波野投手チーフコーチはベンチ入りメンバーには入れたものの、試合前の時点で起用しない方針だったと明かし「コンディションの部分を考えて。一日一日、変化があるので、状態を確認しながらになる」と説明した。

 3年ぶりのリーグ優勝を狙うチームは4年ぶりの黒星スタート。守護神を起用できず敗れたが、原監督は「このような感じで戦っていけば大丈夫。結果的に負けたが、また明日、フラットの状態で戦う」と前を向く。見据えるのは目先の勝利ではなく、秋の歓喜だ。(川島 毅洋)

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