NPB1500安打達成!秋山引っ張る広島は強い! 新井監督流で“家族”を励ました夜「若い選手が…」

2023年05月17日 05:03

野球

NPB1500安打達成!秋山引っ張る広島は強い! 新井監督流で“家族”を励ました夜「若い選手が…」
NPB・通算1500安打を達成した秋山はスラィリーと記念ボードを掲げて笑顔を見せる(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島7-5DeNA ( 2023年5月16日    横浜 )】 広島・秋山翔吾外野手(35)が、16日のDeNA戦で、プロ野球史上133人目となる通算1500安打を達成した。4回の第3打席に二塁内野安打を放って到達。試合数では歴代7位のスピード記録となった。2回までに7点を奪う猛攻をけん引し、20年サイ・ヤング賞右腕のバウアーを攻略。チームは2連勝で今季最多タイの貯金3とし、2位・DeNAとのゲーム差を0・5に縮めた。
 節目に到達したのは、4回2死の第3打席だ。上茶谷のスライダーを二塁内野安打。松山から記念のボードを受け取った秋山は、笑みを浮かべた。

 「地元が神奈川で、思い出に残る一本になった。追い込まれた以上は安打を打つということよりも、バットに当てることの方が重要。安打になって、結果としてラッキーだった」

 あと「3」と迫って迎えた試合で、一気に決めた。初回は1死三塁でバウアーのスライダーを右翼線へ先制二塁打。2回1死一、二塁ではカーブを左前へ運び、2打席連続の適時打とした。20年にレッズでともにプレーした元同僚のバウアーには前回3日の初対戦では3打数無安打に抑えられ、チームとしても来日初登板初勝利を献上。「前回やられているので、(9日の)巨人戦も見て、いろいろ、それぞれが考えていたことがあったと思う」と対策が奏功した。

 チームでは松山に次ぐ35歳。昨季途中からカープの一員となったベテランは中心でチームを支えている。

 「若い選手が思い切ってやっていくことがチームの刺激になってくる。それをサポートしてあげたい。言葉もそうだし、結果としても見せられたらいい」

 4月2日のヤクルト戦後、粋な心遣いを見せていた。同点の8回に村上の打球処理で右翼手・野間が足を滑らせ(記録は二塁打と失策)、決勝点を失った。試合後に野間と敗戦投手の松本を食事に誘うと、自身の失敗談を交え、後輩たちを励ました。松本は「次の日から明るい感じでいけた。ありがたい」と感謝。新井監督が“家族”と表現するナインを引っ張る背番9は、周囲へのサポートも忘れない。

 「(今日)1500本ギリギリで終わるよりは、1501本目まで出たというところで、次の一歩も、また踏み出せた」

 7回には中前打を放ち、4月11日の中日戦以来となる今季2度目の4安打。レッズ時代の20、21年にマークした71本と合わせて、日米通算1572安打まで積み上げた。目標の2000安打へあと428本。衰え知らずの安打製造機は、今後も量産し、上位浮上に貢献していく。 (長谷川 凡記)

【データ】
 秋山(広)が16日DeNA戦の4回に上茶谷から二塁内野安打を放ち日本での通算1500安打を達成。プロ野球133人目。初安打は西武時代の11年4月13日の日本ハム戦でウルフから。出場1286試合での達成は、19年青木(ヤ)の1156試合を筆頭に歴代7位のスピード記録になった。

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