中畑清氏 DeNA・バウアーに足りない「投球の角度」157キロ出ても打者が「見やすい」ボールは危険

2023年05月17日 05:00

野球

中畑清氏 DeNA・バウアーに足りない「投球の角度」157キロ出ても打者が「見やすい」ボールは危険
<D・広>初回、西川(左)に2ランを打たれたバウアー(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   DeNA5-7広島 ( 2023年5月16日    横浜 )】 【中畑清 視点】DeNA・バウアーは球種による癖が出てるんじゃないかな。でないと、あんな簡単には打たれない。フォームのチェックが急務だね。
 同時に気になったのが投球の角度。初回、西川に投げた153キロの真っすぐなんてインハイのいいコースに行ったのに、スタンドまで運ばれた。真っすぐは157キロまで出てたけど、空振りが取れない。簡単にカットされるんだ。ボールが手から離れた高さのままベースまで来るから打者は見やすい。角度を感じないから反応できるんだよね。

 この日は初めてテレビ神奈川の解説をさせてもらった。バックネット裏の放送ブース。打者目線で見られたんだ。参考にしてほしいのは9回に登板したウェンデルケン。投球フォームはよく似てる。真っすぐはMAX153キロだったけど、変化球を低めに集めて角度をつけ、3者凡退に仕留めた。ボールが速いだけじゃ抑えられない。癖のチェックと同時に角度を意識してもらいたい。(スポニチ本紙評論家)

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