ソフトB・水口 理学療法士合格にホッ 京大医学部出身の育成ドラ7ルーキー、今年は土台づくりに集中

2023年05月23日 08:00

野球

ソフトB・水口 理学療法士合格にホッ 京大医学部出身の育成ドラ7ルーキー、今年は土台づくりに集中
屋外でノックを受ける水口 Photo By スポニチ
 毎週火曜日にソフトバンクのファーム情報をお届けする筑後鷹の第29回は、京大医学部出身の育成ドラフト7巡目ルーキー・水口創太投手(23)にインタビュー。大学時代、プロで体を鍛え抜く日々と今年2月に取得した「理学療法士」について現在地を語った。(杉浦 友樹)
 ――プロ入りから5カ月が過ぎた。近況を教えてください。 
 「体幹、ウエートトレーニングなど基礎的な土台となる部分に取り組んでいます。具体的にはチームの方針の骨格筋量を増やすというのがあって。自分もそこは伸ばしていきたいので、それは意識しています」

 ――プロ入りして先輩の背中から何を学んでいる?
 「野球に対する取り組み方、オンとオフの切り替え。1軍の選手ほど、しっかりしているなと思いました」

 ――プロ入りへの思いがある中で、京大を選んだ。
 「勉強面もしっかりやっていきたいというところで目指したいと。京大からプロというのは自分次第で、無理ではないと思っていたので。結果的に1浪したんですけど、やっぱり入りたい気持ちは強かったです」

 ――大学の恩師は元ソフトバンクの近田怜王監督だった。
 「自分としてはやりやすい、取り組みやすい環境だったと思います。がむしゃらにやるというより、しっかり考えてやる。(指導者から)言われるのではなくて、主体的に選手がメニューをつくったりする環境でした」

 ――大学で球速も伸びた。
 「入学時は140キロいかないぐらいだったのが、152キロになりました」

 ――なぜ伸びた?
 「筋肉量が増えたので。ウエートトレーニングでしっかり増やして。体が入学時とは全然違うようになって。体重も増えました。入学が84キロで、卒業が100キロぐらいですかね。食事でしっかり増やしました。しっかり脂質を少なく、炭水化物とかタンパク質を取る。バランスを計算して。質を考えてやっていました」

 ――体重も増え、球速も上がった。
 「入学の時はリーグのレベルも高くて。このままじゃ(プロの夢は)かなわないと思ったんですけど、しっかり体が変わっていくうちに3年の秋ぐらいから、抑えられるようになった。通用する部分も出てきて、そういう変化は楽しかったです」

 ――大学時代は抑えを任された。
 「僕の特徴としてはリリーフの方が合っていると思います。直球とフォークとスライダーですね」

 ――医学部では実習があった。
 「4年は長期実習があって。実際に病院に行きます。リハビリのお手伝い、動きをしっかり見学させてもらって。たまに治療をやらせていただきました」

 ――学んだことは?
 「知識だけじゃなくて、実際に患者さんと対面しないと分からない。会話の引き出し方とか、そういった大切さを学びました。患者さんの気持ちの面は大事だと思うので、体験しないと分からないことだと思いました」 

 ――今年2月に理学療法士の試験を受験し、合格した。 
 「(入寮後)筑後で日によるんですけど、4時間ぐらい勉強しました。野球に生きてくる部分もあると思うので。球団の方にも多少の迷惑をかけているので、しっかり取れてホッとした感じです」

 ――今年の目標は?
 「まずは土台づくり。来年以降しっかり結果を残すための準備段階と捉えているので。結果に焦るというよりは、武器をしっかり身につけていくという。そういう一年にしたいと思います」

 ◇水口 創太(みなくち・そうた)1999年(平11)8月9日生まれ、滋賀県出身の23歳。小2から野球を始める。膳所では甲子園出場なし。京大では医学部人間健康科学科に在籍し、3年春からリーグ戦出場。背番号164。1メートル95、体重は99キロから「増えました」と104キロ。右投げ右打ち。

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