小関桃 具志堅に並ぶV13「自分自身誇りに思う」
2014年03月04日 05:30
格闘技
WBA世界ライトフライ級王者時代の80年に13連続防衛した具志堅氏には顔を合わせるたびに「記録を伸ばせよ」と激励されてきた。その期待に応えようと、序盤からアグレッシブに攻め続けた。17歳ながらムエタイ66勝4敗の実績を持つアンゴーがクリンチで逃げようとしても、容赦なく高速パンチを放った。9回の連打でレフェリーのストップを呼び込んだ。
08年8月、日本ボクシングコミッション(JBC)の女子公認後2人目の世界王者となり、日本女子プロ界をけん引してきた。介護施設で週4日調理師として働きながら、男子の4回戦選手とスパーリングするなど厳しい練習に取り組む。「次で最後」と気持ちを奮い立たせて記録を伸ばしてきた。女子の連続防衛世界記録はWBAフライ級のスージー・ケンティキアン(ドイツ)らの14回。「並べられれば光栄ですね」。日本の先駆者の挑戦はまだまだ続く。