小関桃 具志堅に並ぶV13「自分自身誇りに思う」

2014年03月04日 05:30

格闘技

小関桃 具志堅に並ぶV13「自分自身誇りに思う」
13度目の防衛に成功した小関
 ボクシングの女子トリプル世界戦が3日、東京・後楽園ホールで行われ、WBC世界女子アトム級王者の小関桃(31)は同級10位のアンゴー・ワンソンチャイジム(17)を9回TKOで下し、具志堅用高に並ぶ日本人最多13連続防衛に成功した。IBF世界女子ライトフライ級王者の柴田直子(32)は初防衛、WBA世界女子ライトミニマム級王者の宮尾綾香(30)は4度目の防衛に成功した。
 桃の節句に偉大な記録に並んだ。謙虚でおとなしい小関が試合後珍しく自らマイクを握り「具志堅さんと比較されるけれど、男子と女子では価値が違う。でも、この5年半、毎回100%のコンディションをつくって結果を残してきたことは自分自身誇りに思ってます」と胸を張った。

 WBA世界ライトフライ級王者時代の80年に13連続防衛した具志堅氏には顔を合わせるたびに「記録を伸ばせよ」と激励されてきた。その期待に応えようと、序盤からアグレッシブに攻め続けた。17歳ながらムエタイ66勝4敗の実績を持つアンゴーがクリンチで逃げようとしても、容赦なく高速パンチを放った。9回の連打でレフェリーのストップを呼び込んだ。

 08年8月、日本ボクシングコミッション(JBC)の女子公認後2人目の世界王者となり、日本女子プロ界をけん引してきた。介護施設で週4日調理師として働きながら、男子の4回戦選手とスパーリングするなど厳しい練習に取り組む。「次で最後」と気持ちを奮い立たせて記録を伸ばしてきた。女子の連続防衛世界記録はWBAフライ級のスージー・ケンティキアン(ドイツ)らの14回。「並べられれば光栄ですね」。日本の先駆者の挑戦はまだまだ続く。

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