KID破った金原、夜叉坊下した田中参戦 米強豪と生き残り懸ける
2015年12月30日 15:15
格闘技
金原は2009年の戦極フェザー級グランプリ決勝で、バルセロナ五輪柔道金メダリスト、吉田秀彦氏の弟子である小見川道大を破って王座に就いた。同年大みそかのDREAMと戦極の対抗戦では山本“KID”徳郁と対戦し金星を挙げている。戦績は25勝12敗5分けで、サブミッションによる一本勝ちが10回、KO勝ちが8回あるオールラウンダー。
金原が対戦するマイケル・マクドナルド(24=米国)は2007年に16歳でプロデビューした早熟の天才で、元WEC王者ミゲール・トーレスを1ラウンドKOしたハードパンチャーだ。UFCバンタム級暫定王者ヘナン・バラオンに挑戦したこともある。戦績は16勝(9KO、5サブミッション)3敗で、負けた相手はバラオン以外、2人の元WEC王者ユライア・フェイバーとコール・エスコヴェドだけだ。前回、13年12月にユライアに一本負けした後、手首のケガなどで長期欠場し、今回が2年ぶりの復帰戦となる。
金原にとってはKIDと並ぶ過去最強の強敵。だが、ここでマクドナルドを倒せば、UFCでのステータスも一気にアップする。強敵マクドナルドが相手と聞いて、最初は「ビビった」という金原だが、「UFCに弱い選手はいないし、自分は強い相手と戦いたくて、ここに来たんだ」と腹をくくり、「家族と、自分を応援してくれる人たちのために、全力でがんばる」と語っている。
田中は小学生のころからプロ格闘家を志望し、中学と高校で柔道部入り、高校卒業前に総合格闘技ジムに入門した。総合戦績は10勝(5サブミッション)1敗の寝ワザ師。10年に修斗でプロデビューし、翌年には石原を破って修斗フェザー級新人王となった。
今回の相手は元ベラトール・フェザー級王者のジョー・ソト(28=米国)。レスリングの全米ジュニア・カレッジ選手権で2位になった実力者。また、UFCミドル級王座に挑戦経験もある高名な柔術家デヴィッド・テレルから柔術茶帯を授かっている。戦績は15勝(8サブミッション、5KO)4敗のオールラウンダー。
田中は同じUFCバンタム級で8勝4敗の戦績をあげている水垣偉弥とも練習しており、スパーリングで水垣を圧倒することもあるという。その強さを、ぜひ今回の試合でも発揮したいところだ。
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