リナレス 判定圧勝で初防衛成功 敵地でクローラを返り討ち
2017年03月26日 08:49
格闘技
7回、コーナーに詰めてきた相手に左アッパーを突き上げると、あごに受けた挑戦者は腰砕けになってダウン。8回からは追い込まれたクローラがプレッシャーを強め、ボディーや右で反撃してきたが、下がりながらカウンターのアッパーやワンツーを狙った。11回には勝負の打ち合いを挑んできた相手を強打ではね返し、右の上下を効かせた。最終12回にもカウンターで見せ場をつくり、終了ゴングが鳴ると相手と抱き合う余裕。採点はジャッジ3者とも118―109と文句なしの圧勝だった。
クローラとの初戦を含めて英国での戦績を3戦全勝としたリナレスはリング上で「マンチェスターの皆さん、ありがとう!」とあいさつ。実力を見せつけての返り討ちに「最高です。前回の3倍は練習を頑張った。クローラは本当に強かった」と話した。次戦ではWBC正規王者マイキー・ガルシア(米国)との統一戦が義務づけられる。一方のクローラは「言い訳の余地もなかった。応援してもらったのにすいません」と完敗を認めた。