K―1選手が負傷者救出!事故現場の炎の中、肘打ちで窓粉砕
2017年07月13日 05:30
格闘技
鳴門署によると、乗用車が衝突の衝撃で炎上。迫り来る炎の中、小宮山はまず乗用車を運転していた車両整備士岸本浩貴さん(25)=板野町吹田=を引きずり出して救出した。極真空手出身だけあって、トラックの助手席の窓を躊躇(ちゅうちょ)せず肘打ちで粉砕し、運転していた会社員古城孝浩さん(51)=鳴門市大麻町=の脱出を助けた。
岸本さんは右脚を骨折し重傷。古城さんと乗用車に同乗していた男性、肘を負傷した小宮山も搬送されたが、4人とも命に別条はないという。
関係者は小宮山について「ファイターというより武道家というタイプ。折り目正しい性格。ソフトで落ち着いた印象だが正義感が強いので、思わず体が動いてしまったんでしょう」と振り返った。
小宮山は今年3月、川崎市に自身が代表を務めるK―1ジム北斗会館を開いたばかり。K―1の運営会社によると、今年は試合に出場しておらず、この日は仕事の営業中に偶然、現場を通り掛かったという。
幼い頃から天才空手少年と呼ばれ、各種空手大会で優勝。07年、キックボクシング団体「R.I.S.E」(当時)でプロデビューし、10年にK―1に初参戦した。主なタイトルは11年のRISEスーパーフェザー級王者など。