無念…三浦隆司、王座奪回ならず ベルチェルトに判定負け
2017年07月16日 13:46
格闘技
三浦は2回にもプレスをかけたが巧みにさばかれ、終盤に右を受けてぐらついた。3回、積極的にコンビネーションを出すようになったベルチェルトに対し、左ボディーストレートを打ち込んで対抗。だが、4回にはガードが甘くなったところへ左フックや右ストレートをもらい、秋田などから駆けつけた応援団の「三浦」コールはブーイングにかき消された。
5回、三浦がついに声を挙げて大きなパンチを出し始めた。フックは空振りしたが、左ストレートはベルチェルトの顔面へ。だが、その後は右をまともに浴び続け、ポイントを取ることはできなかった。6回にもフックを振り回して場内をどよめかせたが、精度は低く、逆にカウンターのえじきとなった。
7回に入る前にはレフェリーに付いていた小型カメラが故障するアクシデント。交換のためインターバルが長引いた。再開後、三浦は左ストレート2発でベルチェルトを追い立てたが、勢いは続かなかった。8回には相手が後頭部を打たれたとアピールして“休憩”。再開後、三浦はプレスを強めてベルチェルトを追い回した。9回にも被弾しながら強烈な左ボディーを2発。ベルチェルトの顔が下がった。10回にも前進しては左ボディーをたたき込み、王者を後退させた。
11回、三浦は左ストレート2発で優位に立ち上がったものの、ベルチェルトのショートパンチを浴びて逆に劣勢。12回も打たれて打ち返す執念を見せたが、形勢をひっくり返すことはできなかった。採点は3ジャッジとも116―111、119―108、120―109で王者を支持。三浦はベルチェルトのインタビュー中に淡々とリングを下り、控え室へ消えた。