勅使河原 TKO勝ちで新王者!輪島ジム初のチャンピオン誕生
2017年10月12日 22:25
格闘技
勅使河原は幼少期、父が再婚した義母にゴミを振りかけた食事を与えられ、学校にも行かせてもらえないなど壮絶な虐待を受けた。中学時代には非行に走り、暴走族となって傷害や窃盗で少年院に2度収容された。小田原少年院にいた19歳のとき、手にしたのが輪島会長の自伝。努力と根性で3度世界王者となった輪島会長に感銘を受けて更生を決意し、ジムに入門した。「ベルトはメチャクチャ重くて試合より手が痛い」と苦笑しながらも、「ボクシングを始めるきっかけになった会長にベルトをプレゼントできて感慨深い」と笑顔いっぱい。「目標はあくまで世界。次はもう1本のベルトを会長にプレゼントしたい」と話した。
初のサウスポー対策として、試合前にIBF世界スーパーバンタム級王者・岩佐亮祐(セレス)らとスパーリングを重ね「この2カ月で一気に強くなれた」という。ただし、知人を通じて紹介され、練習を見てもらった元3階級制覇王者・長谷川穂積氏からは練習量の少なさを指摘されたそうで、「恥ずかしかった。このままでは先はないなと思った。ここから新しい練習のスタートです」と決意を新たにした。