尾川 大谷と同便帰国、ベルト巻き“どや!”「次もラスベガス」
2017年12月13日 05:30
格闘技
![尾川 大谷と同便帰国、ベルト巻き“どや!”「次もラスベガス」](/battle/news/2017/12/13/jpeg/20171212s00021000313000p_view.jpg)
圧倒的不利の予想を覆して判定勝ち。米国で世界王座を獲得した日本人は81年の三原正以来36年ぶり5人目、ラスベガスでは初の快挙となった。今回が私生活を含めて初の海外だったが、「ラスベガスを経験したので(国内外)どっちでも戦える。(帝拳ジムの本田明彦)会長に“次もラスベガスでいいです”と言った」と“聖地”での連戦を希望。さらにWBC同級王者ベルチェルト、前王者バルガス、ローマン(以上メキシコ)と、ジムの先輩で元王者の三浦隆司氏(引退)と拳を交えた選手たちの名前を挙げ、「これから戦っていけたらいい。年に3試合こなせる強い体をつくって、来年は全勝全KOを期待してほしい」と言い切った。
単にノリがいいだけではない。出迎えた92歳の長野ハル・マネジャーには、世界王者として初のサインを記した現地プログラムを持参する気配り。試合直後にテレビ電話で話した長男・豹(ひょう)くん(4)には「実際のベルトを早く見せたい」と3児の父の顔をのぞかせた。それでも「大谷みたいに米国で注目される存在になりたい?」と問われると「もう(注目)されてますよ」。ニヤリと笑った。
▼王座獲得VTR 9日(日本時間10日)に米ネバダ州ラスベガスで行われたIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦で、テビン・ファーマー(米国)に2―1で判定勝ち。手数が多くカウンターを当ててきた相手に対し、終始前へ出て圧力をかけ、鋭い踏み込みのワンツーで対抗。7、10回にはファーマーをぐらつかせた。採点はジャッジ1人が116―112でファーマー、残り2人は116―112と115―113で尾川を支持した。