五十嵐、閣下の高笑いで“笑門来福”いざ大みそか王座奪還へ
2017年12月26日 05:30
格闘技
八重樫東(大橋)に敗れた13年4月以来の世界戦。聖飢魔2の元構成員(メンバー)が帝拳ジムの練習生だった縁で交流を深め、12年7月の戴冠を会場で見届けてもらったデーモン閣下からは、久々の大舞台に合わせて入場曲「EL DORADO」の新バージョンを授かった。同年11月の初防衛戦時にもアレンジ版をプレゼントされているが、「前回よりも個性があふれている」と五十嵐。イントロ部分が強烈で、閣下の高笑いから始まるあおり文句は「かなりインパクトがある。流れたら“何だこれは”となる」と明かした。悪魔の力を借りて心身を最高潮に高め、「ボクサー生命を懸けた試合」(帝拳ジム・浜田剛史代表)に臨む。
クリスマスイブは家族で外食。長男・比呂くん(7)には欲しがっていたゲーム機「ニンテンドースイッチ」をプレゼントした。「結構いい値段したんですが、“大みそかに勝つからいいよ”と買ってあげた」という。何よりも家族に贈りたいのが、2本目となる世界のベルト。「子供にも奥さんにも、支えてくれた人の恩に報いたい」と復権を誓った。
◆五十嵐 俊幸(いがらし・としゆき)1984年(昭59)1月17日、秋田県由利本荘市生まれの33歳。04年アテネ五輪代表などアマ通算95戦77勝(16KO・RSC)18敗。06年8月プロデビュー。11年2月、日本フライ級王者(防衛1)。12年7月、ソニーボーイ・ハロ(フィリピン)に判定勝ちしてWBC同級世界王座獲得。2度目の防衛戦だった13年4月、八重樫東に判定負けして陥落した。身長1メートル66.5の左ボクサーファイター。