尚弥 王座奪取へ“ダッシュ戦法”14センチ身長差も対策万全
2018年05月17日 05:30
格闘技
自身より14センチ高い1メートル78のマクドネル対策として英国人パートナーらと約80ラウンドのスパーを消化。シャドーやミット打ちでもガードを高く上げ、高い打点へのパンチも自然に出るようになり「対策はバッチリできている」と自信を示した。
長身と並ぶ王者の特長が終盤まで粘るスタミナだ。後半勝負もにらむ井上は「どれだけ前半にダメージを与えられるか」を鍵に挙げた。もっとも、開始直後に距離感を把握し、左の強打で相手を自信ごと破壊するのが最近のパターン。「3ラウンドのアマに比べてプロはスロースタートだけど、自分はスタートダッシュが利く。今でも五輪に出られる」。ニヤリと笑い、「マクドネルが温まらないうちに利かせてやろうかな」と“電撃戦”を予告した。
父・真吾トレーナーも「今までで最高と思う」と認めるコンディション。「3階級制覇という区切りの一戦なので見ている人がスカッとするKOで決めたい。歴史に名を刻むような試合にしたい」。井上の決意表明にも不安要素は皆無だった。