清水 デビュー7連続KOでV3、豪雨被害の故郷岡山に勝利届けた

2018年08月17日 21:39

格闘技

清水 デビュー7連続KOでV3、豪雨被害の故郷岡山に勝利届けた
河村(右)を攻める清水(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 プロボクシングのOPBF東洋太平洋フェーザー級タイトルマッチ12回戦は17日、東京・後楽園ホールで行われ、ロンドン五輪銅メダリストの王者・清水聡(32=大橋)が同級10位の河村真吾(28=堺東ミツキ)に4回TKO勝ちし、プロデビューから7連続KO勝利で3度目の防衛に成功した。
 4回にロープを背負いながら、河村のパンチを巧みにかわし、左フックでダウンを奪うと、立ち上がった河村に今度は強烈な左ボディー。動きが完全にとまった河村に連打を浴びせると、レフェリーが試合を止めた。

 「岡山の人たちに順調に勝っているということを届けたいと思っていた。勝利を届けられてよかった。うれしいです」

 西日本豪雨で岡山県総社市の実家が被災。家族は無事だったが、家は流され、多くの思い出の品を失った。気落ちして「練習に身が入らなかった時期もあった」という清水を奮い立たせたのは総社市の片岡聡一市長の「世界チャンピオンになったら市を挙げてパレードを」の激励。また、今年に入って地元にも後援会が発足したことも発奮材料になった。

 大阪の合宿では徹底的に下半身を強化。一方で、この夏の猛暑はロードワークするにも苦労したが、氷を入れた浴槽で足の熱と疲れを取るなど体調管理に気を遣い、万全の状況で臨んだ。「下半身が強くなってパンチが重くなった」と実感。4回TKO勝ちには「パンチをもらわなかった自分には点を与えてもいい」と評価した。

 世界戦への期待が高まるが、清水は「地道にやっていれば、先は見えてくる。決まれば、いつでも行けるように準備するだけ」と自然体を強調した。

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