斉藤裕太 2回TKO勝ちで日本バンタム級新王者「人生で一番嬉しい日かもしれない」
2018年09月01日 22:22
格闘技
「ここで勝てば、全てが報われると思って頑張りました。人生で一番嬉しい日かもしれない」。3人の男の子のパパは子供たちをリングに招き入れ、喜びを爆発させた。
2012年に全日本スーパーフライ級新人王を獲得。「その時はすぐに日本タイトルも獲れるとバカな考えだった」と振り返る。昨年8月にようやくタイトルに初挑戦できたが、赤穂亮(横浜光)に9回TKO負け。再起戦でも敗れ、引退を決意した。だが、直後に再び挑戦のチャンスが舞いこみ翻意。この試合は「覚悟を決めて臨んだ」大一番だった。
斉藤には、もう一つ勝ちたい理由があった。5月に叔父・小山内淳さんが多発性骨髄腫のため52歳の若さで亡くなった。「15、6歳の頃から髪を切ってもらっていた」そうで、「絶対にチャンピオンになると約束していた。その約束を果たせてよかった」と声を震わせた。
年内には鈴木悠介(三迫)との指名試合が待ち受けるが、斉藤は「苦労して獲ったベルト。簡単には渡さねーぞ」と言い切った。