RIZIN榊原氏 KIDさん目標だった「何食わぬ顔で復帰」 追悼セレモニー開催へ
2018年09月20日 18:20
格闘技
山本さんは闘病中、二人で話す時でさえ弱った姿を見せなかったという。「最後まで現役としてリングに上がる、格闘家として戦うことを諦めていなかった」。人目に触れないように治療しており、「周囲に気づかれずに癌を克服して、何食わぬ顔で現役に戻るというのがモチベーションになっていたのだろう」と榊原実行委員長。当初は「6月末には危ない」と医師から言われていたが、山本さんは強靱な精神力で立ち向かい続けた。自身の病気を世間に公表したのは、週刊誌に載ると分かったから。それがなければ、世に出さずに病魔と闘い続けただろう。訃報を受け、「ついにこの日がきたのか」と悲しみに包まれた。
30日の「RIZIN.13」には姉で総合格闘家の美憂選手も出場する。8月上旬に「リングに上がって弟に勇気や元気を届けたい」と直談判され、兄弟愛に応えようと対戦カードを組むことになった。当日の会場では「ご家族といろんな話をして、同じ格闘技界でともに飯を食った仲の僕らなりに最大限やってあげたい」(榊原実行委員長)と何らかのセレモニーなどを行うことを検討中だという。