ボクシングの元WBA&IBF統一世界ライトフライ級王者・田口良一(31=ワタナベ)が20日、東京・五反田のワタナベジムで会見し、現役続行を表明した。再起戦の時期や対戦相手は未定だが、階級は上げず、5月に判定負けしたヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)との再戦を目指すという。
ブドラー戦後1度は引退を決意し、親にも伝えたという田口だが、「納得できない試合というか不完全燃焼だった。これで終わっていいのかと思うようになった」と心境が変化、6月半ばに翻意し、少しずつ体を動かしていたという。「残りのボクサー人生は限られているけど、もっと強くなりたいし、本気でボクシングに向き合いたい。何よりリベンジしたい」と思いを語り、試合の時期については「出来れば年内に」と希望した。
渡辺均会長は「まずはライトフライでの王座奪回、その後はフライ級に上がるかもしれない」とし、正式にブドラー陣営と交渉に入ることを明かした。
田口は14年12月にWBA世界ライトフライ級王座を獲得。昨年12月にWBA7度目の防衛に成功するとともにIBF同級王座を獲得したが、5月にブドラーに敗れ、王座から陥落。去就が注目されていた。戦績は32戦27勝 (12KO)3敗2分。