尚弥、満票MVP&KO賞の2冠!WBSS制覇へ「準備着々」
2019年02月09日 05:30
格闘技
それほどまでに充実した一年だった。5月に当時の日本最速となるプロ16戦目で3階級制覇を達成し、10月にはワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級トーナメント1回戦を兼ねた初防衛戦で衝撃の70秒KO勝利。2試合計182秒ながら“モンスター”の異名通りの強烈なインパクトを残し、記者投票では満票でのMVP選出だった。
4月には26歳になる。ボクシング界をリードしていく立場であることも自覚。「ボクシングを見ていない人にも興味を持ってほしい」の思いからテレビのバラエティー番組にも出演し、「反響の大きさを感じている」という。もちろんリングでも存在感を発揮していく。受賞スピーチでは「いい勝ち方をして、ボクシングの活性化につながるように頑張っていきたい」と力を込めた。目指すはWBSS優勝しかない。
いまだに準決勝の日程や会場は確定していないが、大橋会長は「4月か5月、米国か英国に決まりそう」と明かした。過去に米国での経験はあるが、英国となれば初となる。相手はロドリゲスに決まっており、井上尚に焦りはない。「自分のやることは変わらない。準備は着々と進んでいます」。すでにメキシコ人パートナーを招いてのスパーリングを開始。17日からはグアム合宿を予定しており、「真っ黒になって帰ってきますよ」と笑った。