王者・田中恒成 初防衛!“平成最後の大勝負”制す「敬意を示すためにも打ち合いを望みました」

2019年03月16日 16:53

格闘技

王者・田中恒成 初防衛!“平成最後の大勝負”制す「敬意を示すためにも打ち合いを望みました」
<WBO世界フライ級タイトルマッチ>対戦した田口良一(右)を労う田中恒成(中) (撮影・後藤 大輝)   Photo By スポニチ
 ボクシングのWBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦は16日、岐阜市の岐阜メモリアルセンターで愛ドームで行われ、王者・田中恒成(23=畑中)が挑戦者で同級4位の元WBA&IBF世界ライトフライ級統一王者・田口良一(32=ワタナベ)との“平成最後の大勝負”を判定3―0で制し、初防衛に成功した。
 3回、田中は右ストレートを受けてぐらつく場面もあったが、ラウンド終盤に左ボディーで反撃。ひるまず前に出てくる田口に対して冷静に試合を支配し、7回には強烈な右ストレートを顔面に叩き込んだ。その後も多彩な攻撃でペースを渡さず、着実に相手にダメージを与えた田中が判定で勝利。ジャッジの採点は117―111、117―111、119―109と大差がつき、田中が圧勝で因縁の対決を制した。

 田中は昨年9月に木村翔(青木)に判定勝ちして、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)と並ぶ世界最速タイのプロ12戦目で3階級制覇を達成。田口とはライトフライ級時代の17年末に1度は対戦することで合意しながら、自身の両眼窩(がんか)底骨折の流れており、お互いに階級を上げ、自ら熱望しての対戦だった。

 田口は14年にWBA世界ライトフライ級王座を獲得。7度の防衛を果たし、17年12月にIBF王者との統一に成功したが、昨年5月にヘッキー・ブドラー(南アフリカ)に判定で敗れて王座陥落。再起を懸けての戦いだったが、勝利を飾ることはできなかった。

 ▼田中の話 田口選手に感謝です、試合ができて光栄ですし、強くなれました。ありがとうございました。田口選手の気持ちはわかっていましたし、リスペクトしていますし、大好きな先輩ボクサー。敬意を示すためにも打ち合いを望みました。もちろんそれが勝ちにつながると思っていましたし、打ち合いました。ギリギリです

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