【RIZIN.16 ( 2019年6月2日 神戸ワールド記念ホール )】
<○中村―トップノイ●>中村優作(32=チーム・アルファメール・ジャパン)が3度目の正直でRIZIN初白星を挙げたものの、大きな“代償”を嘆いた。MMAルール59キロ契約でトップノイ・タイガームエタイ(26=タイ/Tiger Muay Thai)に判定3―0で勝利。最終3回の終盤に相手の左肘を顔に受け、前歯2本がポロリと落ちた。試合後の会見では勝利の喜びなど吹き飛んでいた。
「全然、大丈夫じゃないです。メチャクチャしゃべりにくい。ノクノイの肘はやばい。前歯2本ですよ。試合には勝ったけど…勝負に負けた感じ。今何をしたいか?歯を直したい。人前に出られませんよ。メチャクチャ恥ずかしい。情けない」
試合は遠めの距離から飛び込んで右を数発ヒットしたほか、「練習してきた」というタックルでマウントを取る場面があったものの、場内を沸かせるシーンは少なめ。大阪出身で地元と言える関西圏での初開催に気負いすぎたという。「KOを狙い過ぎて大振りになった。“魅せたい”という思いが強すぎて、体がついていかなかった」と反省しきりだった。